3.11以降、ERPベンダーにBCP/DR対策の問い合わせが増えた理由
中小企業にとって最も怖いのは「信頼の失墜」
ただし、ひとたび被災したら、大きな影響を受けるのは中堅・中小企業だ。特に基幹システムのデータが失われたときのインパクトは大きい。中堅・中小企業向けの財務会計システムで高いシェアを誇るミロク情報サービス 加藤武史氏は、次のように説明する。
「中堅・中小企業のお客さまが最も危惧されるのは、会社の“信頼”を失うことではないでしょうか。今回、東北で被災された企業でも、基幹システムに何かしらの備えをしていた場合、たとえば支払いなどの事務処理への影響を最小限に抑えることができたため、何より信頼を失わずに済んだという声をお聞ききしました」(加藤氏)
信頼に直結するものとは、まず請求や支払いなど金銭の授受を伴うもの。どのような理由にせよ、不渡りを出そうものなら、会社は確実に事業停止に追い込まれることになる。となれば、基幹システムだけでもBCP/DRやセキュリティ対策をやっておきたいと考えるのは道理だろう。
もちろん厳しい経営環境が続く中、多くの中堅・中小企業は本業で手一杯で、BCP/DRやセキュリティ対策まで手が回らないのが現実だ。しかし、苦しいながらも対策を講じている企業は確実に存在する。そして、これらの企業が災害後、いち早く復旧を遂げ、対策を講じていなかった企業との差を大きく広げたのも、また事実なのである。
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