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2012年11月19日

「イノベーションとは技術革新ではなく経営革新だ」

NTTドコモ初代社長の大星公二氏が経営者に活!日本再生のリーダーシップとは?

「企業のレーゾンデートル(存在価値)は何か?それは、社会からお金をいただいているのだから、それを地域に還元することだ」と強く語るのは、「Infor Customer Forum Japan 2012」の基調講演に登壇したNTTドコモ初代社長の大星公二氏だ。同氏は当時、弱小部門だったNTTドコモをグループの稼ぎ頭にまで育て上げるとともに、iモード戦略を発想し、実現したことでも知られている。それから10年、いま日本企業は新興国の猛進などによって、グローバル市場でも窮地に立たされている。このような状況で、日本再生のために企業経営者はどのようにリーダーシップを発揮し、イノベーションを起こしていくのか。大星氏が、いまの日本の状況と経営者に活を入れた。

企業の存在価値は、人々を幸せにすること

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ジェムコ日本経営
特別顧問
(元NTTドコモ代表取締役社長)
大星公二氏

1932年生まれ。57年、東京大学法学部卒、日本電信電話公社(現NTT)入社。88年NTT取締役、90年同常務。92年NTTドコモ社長、98年同会長。現在は、北海道地域イノベーション推進会議シニアアドバイザー、ジェムコ日本経営 経営コンサルタントなど。

 NTTドコモの初代社長で、iモード躍進の立役者としても知られる大星公二氏は、日本電信電話公社(電電公社、NTTの前身)時代から、企業の社会的責任を基本的な哲学としてきた人物だ。企業のレーゾンデートル(存在価値)は、人々を幸せにすることであると捉え、実践してきたという。

 それを端的に示すエピソードが、中国電気通信局長として中国地方を任せられていたときにある。それは広島市に中国支社を開設しようとしたときのこと。当時、同社は市の中心部、広島市民球場の近くの最高の立地にオフィスを構えていた。

「こんなオフィスビルは街の真ん中にある必要はない。これを撤去し、広島のシンボリックなビルを建てて、地域活性化のため提供する」として実行し、広島市から「街づくりデザイン大賞」を受賞した。

 こうして生まれたのが、同社の複合ビル「NTTクレド基町ビル(基町クレド)」だ。1994年に開業すると、地下鉄の駅、バスセンターが隣接し、同ビルにはデパート、ショッピングモール、ホテルなども入居し、市全体の活況につながった。このビルは、平成6年度のグッドデザイン施設選定賞を受賞し、今なお広島を代表するランドマークとして君臨している。大星氏はこうした自身の経験を踏まえつつ、企業が地域社会に貢献する必要性を強調した。

「黙っていては需要は生まれない。企業は積極的に需要を掘り起こし、いろいろな新サービスを提案し、それで得た利益を社会に還元していく必要がある。」(大星氏)

この記事の続き >>
・競争市場で勝つために大星氏がとった逆説的戦略
・人間が持つ潜在的能力は組織によって抑えられている
・移動通信は絶対に流行ると確信したが、現実では売れない。どうする?
・音声通話の会社からの脱皮
・経営トップが持つべき道筋

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