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2014年07月24日

東京大学 関谷勇司 准教授が示す、SDNによるネットワークの未来とサービス変革

クラウドサービスの存在感が増し、ネットワークを非常に細かく制御する必要が出てくる中、その管理のあり方を一変させる考え方として注目を集めている「SDN:Software-Defined Network」。ハードウェアによる物理的な制約から解き放たれることで、サービスの付加価値競争にも大きな変化をもたらしている。こうしたSDNによるネットワークの未来とサービス変革について、Interop Tokyo 2014のNOCチーム・ジェネラリストで、最先端のネットワークの現場を知る東京大学 情報基盤センター 准教授 関谷勇司氏が語った。

SDNの概念と分類、OpenFlowとの関係は?

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東京大学
情報基盤センター 准教授
関谷 勇司 氏

 6月20日に開催された「ロードバランサ の最適な活用」セミナーの基調講演に登壇した東京大学 関谷勇司氏によれば、SDNの特徴は「集中管理する」「新しい機能を実現する」「いまの通信を柔軟に制御する」という3つに大別できるという。

 そのSDNを実現する技術として筆頭に上がるのが「OpenFlow」だ。従来のネットワークでは、集中管理して制御する部分と、それを処理する部分が1つのハードウェアに内包されていた。それがOpenFlowの概念では「コントロールプレーン」と「データプレーン」に分離されるようになった。

 この考え方は現在のSDNにも生かされている。つまり、送られてきたパケットを受け取り、どのようなアクションをすべきか(パケット破棄、フォワーディングなど)制御する役割がコントロールプレーンであり、その指示に従って実処理をする役割を担うのがデータプレーンということになる。これにより全体的な管理がしやすくなった。

「もともとSDNはスタンフォード大学の学内ネットワークから生まれたもので、管理を自由かつ柔軟にして、権限を分散するためにつくられました。そのプロトコルにOpenFlowがあり、ONF(Open Networking Foundation)によって標準化され、SDN関連技術の1つになりました」(関谷氏)

 では、なぜSDNという概念が必要とされるのだろう?それはクラウドやビッグデータなどの登場が背景にあるという。

「クラウドでは、データセンタ内ネットワークとして、センターに多くの機材やリソース、さらに多くのユーザーを詰め込んでマルチテナント化しています。内部ネットワークは、各ユーザーのリクエストやリソースの組み合わせにより、非常に細かく制御する必要が出てきました。一方、ビッグデータのような膨大なデータを分散処理するためには、ネットワークを介してサーバ間やリソース間で多くのインタラクションが起こります。そうなると従来の通信モデルや通信フローでは効率が悪くて対応できません。そこで新しい手法としてSDNが生まれたのです」(関谷氏)

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