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2015年10月06日

小型電源ICメーカー、トレックスの経理部門が主導したシンガポール拠点のERP導入

電源IC(半導体デバイス)の開発、設計製造を手がけるトレックス・セミコンダクター(以下、トレックス)。世界5カ国、7つの地域に営業拠点を擁し、ベトナムには生産拠点を構えるなどグローバル化にも積極的に取り組んでいる。2014年のジャスダック上場を機に内部統制を強化することになったトレックスは、シンガポールの営業拠点におけるERP導入を短工期かつ、ほぼノンカスタマイズで実現した。同社は、いかにしてこのERP導入プロジェクトを進めていったのだろうか。

シンガポール拠点の経理業務の内部化、内部統制強化が課題に

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 様々な電子機器に半導体が組み込まれ、スマートフォンの普及をはじめとしたデバイスはますます小型化、モバイル化が進んでいる。トレックス 経理部 菅谷 治孝氏は「電源用ICチップは、デバイスに電気を流すいわば人間でいう心臓の役割。トレックスの超小型、省エネの電源ICチップは、あらゆるデバイスに組み込まれている」と語った。

 同社には、いくつかのIT面での課題があった。2014年のジャスダックに上場、2015年には創業20周年を迎え、内部統制の強化が求められていたのだ。シンガポール拠点へのERPパッケージ導入の背景について、菅谷氏は以下の4つのポイントを挙げた。

(1)経理業部内部化への対応
ERP導入前は経理業務を外注していたが、外注費用の圧縮などから経理業務の内部化が課題だった

(2)内部統制強化への対応
IT統制を強化するためには、従来のERPは承認ワークフローやログ閲覧などの機能面で不足があった

(3)多重入力によるミスと手間の削減
シンガポールでは受注販売がメインだが、受注データを本社のシステムに繋げられず、会計システムと販売システムの連携が取れていなかった。このため複数システムへの多重入力など作業に手間がかかり、また入力ミスが生じるリスクもあった

(4)従来システム老朽化への対応
従来のERPシステムはWindows XPには対応していたが、それ以降のOSには対応していなかった。XPのサポート切れにより、最新OSに対応させるためには、従来システムの改修に相当のコストがかかることがわかった

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経理部門がERP導入プロジェクトを主導したトレックス
なぜ短工期かつほぼノーカスタマイズを実現できたのか?

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