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2016年12月19日

チャットボットに深層学習、LINEらが語るAIビジネスの可能性

「第3次AIブームの到来」が叫ばれる中、技術的な面ではまだまだ成長過程といえるものの、ビジネスの場においては、AIは本格的な活用フェーズに入ったといえる。ビジネスの場においてはAIを掲げた製品やサービスが多く世に出ており、AIはどんな未来を切り拓いていくのか。マイクロソフトからLINEに電撃移籍した砂金氏ら、AIの先端的な取り組みを行うスタートアップ企業のキーパーソンが集結、その取り組みを通じ、AIのビジネス展開を考える企業経営者にメッセージを送った。

「シナリオにない」質問に答える対話エンジン

 ビジネスの現場において、AIの活用はどこまで進んでいるのだろうか。このほど、AIやIoTに関連したデータ活用を推進するウイングアークが都内で開催した「ウイングアークフォーラム 2016」では、先端的なAIの取り組みを続ける国内スタートアップが3社登壇し、それぞれの取り組みについて語った。

 まず1社目がNextremer 代表取締役CEOの向井 永浩氏だ。同社は、「自然言語処理」をコアにした対話エンジンを開発している。向井氏は、バックエンドで動く対話エンジンを紹介するために、デモ用の「AI-Samurai(エーアイサムライ)」を披露した。

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Nextremer 代表取締役CEOの向井 永浩氏とAI-Samurai(エーアイサムライ)


 向井氏によると「AI-Samuraiに話しかけると、コンピューターが音声を認識し、あらかじめシナリオベースで与えられた学習データから、コンピューターが最適解を判断、音声で発話し返事をする」というものだ。

 「こんにちは」「名前は?」といった定型的な会話パターンだけでなく、シナリオにない質問に答えるのも特徴で、これにより雑談が可能になるということだ。会場では向井氏がAI-Samuraiに「アメリカ大統領選の結果についてどう思うか」聞いたところ、「真摯に受け止めている」という返事が返ってきた。

 こうした対話エンジンの活用領域としては、「音声対話インターフェース」や「チャットボット」が考えられる。実際に、同社の対話エンジンを搭載したチャットボットの実証実験も行われている。

 たとえば、高知銀行で実施されたのは、店舗の窓口案内業務の一部を「頭取くん」「秘書子ちゃん」というチャットボットが行うというもの。顧客が店頭の画面に向かって「ATMの場所を教えてください」と話しかけると、音声で場所を案内してくれるという。

 向井氏は、ビジネス領域では、「コンシェルジュなどの窓口業務のサポート及び煩雑化解消」「ビル管理などの慢性的な人手不足に課題を持つ領域」などで今後適用が期待されると語った。

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