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2017年03月22日

野村総合研究所が指南、AWS導入で「運用が面倒になった」とならない方法

初期導入コストの低減、スモールスタート、スケーラビリティ……など、クラウドには数多くのメリットがある。中でもAWS(Amazon Web Services)はセキュリティや信頼性も向上し、オンプレミスの基幹系システムをクラウドに移行する企業も増えてきた。ただし、見落としがちなのがクラウド移行後のシステム運用だ。システムだけクラウド化し、運用が従来と変わらなければ、さまざまな問題が生じる可能性がある。野村総合研究所(以下、NRI)に、クラウド化後の運用の「落とし穴」とその解決策を聞いた。

クラウド化の恩恵を享受するには「運用」も変わらなければならない

 企業システムのクラウド化は、いまや止めようのないトレンドとなっている。最近は大手メガバンクが、社内システムをAWS上で構築するというニュースが話題になった。

 いうまでもなく、クラウドにはさまざまなメリットがある。SaaSを使えばアプリケーションのインストールは必要ない。IaaSを利用すればハードウェアの調達が不要になり、PaaSを使えばOSやミドルウェアがすぐに使える状態で手に入る。

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野村総合研究所
クラウド運用ソリューション事業部
クラウドサービス本部
主任
渡邊 武宏 氏

 ただし、企業システムをクラウド化する際には、思わぬ落とし穴があると、数多くのクラウドシステムを構築してきたNRI 主任 クラウドサービス本部 クラウド運用ソリューション事業部 渡邊武宏 氏は指摘する。

「システム構築という観点では、インフラ調達が簡単で開発期間も短縮できるクラウドのメリットは大きいと思います。ただし、システムを構築したら、日々、運用しなければなりません。そこで、24時間365日、専任のエンジニアが張り付いて、何かあったらすぐに対応できるような旧来型の運用を続けていたらコストがかさみ、クラウド化のメリットが薄れてしまいます」(渡邊氏)

 実際に、クラウド上に新しいシステムを構築してから、運用の問題に気づくケースは少なくないという。

「あるお客さまは、スモールスタートでAWS上にシステムを構築されました。その段階では、AWSの標準機能で十分運用できていましたが、ビジネスの拡大に合わせてシステムを拡張するにしたがって運用が困難になりました。インフラ部分はAWSが面倒を見ますが、ミドルウェアやアプリケーションなどの上位レイヤーになるほど、その運用は複雑になるからです。したがって、システムをクラウド化するなら、最初からクラウドに適した運用を考えておくことが重要です」(渡邊氏)

クラウドに適した運用とはいかなるものか

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