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2017年07月14日

元セブン&アイ CIOが説く、データ活用に必要な「カスタマー思考」とは

インターネットやモバイルの発展、クラウドの普及により、顧客の購買体験は大きく変わってきた。小売業にも「デジタルシフト」の波が押し寄せている。変革を迫られる小売業に求められるのは、あらゆる「データ」を有益な知見に変えていくことだ。元セブン&アイホールディングス 執行役員CIOで、現在はデジタルシフトウェーブ 代表取締役をつとめる鈴木康弘氏らが、小売業の「デジタルシフト」のポイントや、先進企業によるデータ活用の最新事例について解説した。

「IT戦略」で主眼を置くべき「カスタマーファースト思考」

 グローバル化や少子高齢化など社会環境の変化と、モバイル、ソーシャル、ビッグデータ、クラウドといったITの劇的な進化の中で、小売業においてもデータを活用した「デジタルシフト」が急務となっている。

 このほど開催された「小売・流通・消費財業界でのデータ活用を考える 消費者の変化に対応できるデータ分析基盤とは」セミナーに登壇した鈴木氏は「多くの経営者はデジタルシフトの必要性は認識しつつも、何からどのように取り組んだらよいか悩みを抱えている」と指摘する。

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デジタルシフトウェーブ 代表取締役社長
元 セブン&アイHLDGS. CIO 
鈴木康弘氏


 特に、デジタルシフトの本質を理解し、自社にとってのメリットを発見し、SIベンダーの提案を咀嚼・評価し、社内に推進できる人材がいないという状況が問題だ。

 デジタルシフトの時代には、システム責任者に求められる役割も変わってくる。複雑化したシステム構築の要件を取りまとめ、新しい技術を評価し、従来の技術とどう併存させたらいいか考え、経営層を説得し、複数のSIベンダーと協力していくためには、「経営コンサルティング」「システムプロデュース」両面のスキルが必要になるからだ。

 一方、IT投資戦略も時代とともに変化してきた。1990年代は「投資効率最大化」に主眼が置かれ、2000年代は「グローバル展開」が、そして2010年代からは「デジタルシフト」がポイントになるなど、企業価値を高める戦略は時代とともに変化してきている。

 そして、AIやIoT、データマーケティング、APIエコノミーが牽引する2020年代のITトレンドを、鈴木氏は「カスタマーファースト思考」と位置づける。IT投資も、従来のようにコスト削減、業務効率化といった「守り」の投資から、新しい価値創出のための「攻め」のIT投資にシフトしていく必要があるのだ。

 これに伴い、IT技術者に求められる役割も「カスタマーファースト思考で、新しいビジネスを生み出し、企業を牽引していくこと」に変わっていくと鈴木氏は指摘する。

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・「データを活用するために必要な組織体制」とは?
・データを活用した顧客体験最適化事例を紹介

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