IDC Japanは、ASPの進化型として注目を集めているSaaSの国内市場規模を発表した。発表によると、2007年のSaaS市場は320億円、前年比で18.6%だった。2008年から2012年までは年平均18.2%で成長し、2012年には738億円に達すると予測している。
SaaSはASPに比べ、カスタマイズ性、既存アプリケーションとの連携等で優位性があり、その成長が期待されている。セキュリティや機能の拡充、性能保証といった課題はあるものの、今回の発表では、SaaSは準備段階から実用段階への移行が確認できたとIDCではみている。
SaaS市場では、技術の発展、ビジネスモデルの変革など、多様かつ著しい変化が起きており、特に、顧客視点、ビジネスプロセスを重視したサービス開発の浸透は進んでいる。また、パッケージソフトウェア、ソリューションベンダーや通信事業者のSaaS市場への本格参入、ユーザビリティ向上への施策、コミュニティの設立など、同市場が急速に拡大する環境が整いつつある。「同市場への参入は後が絶えない」とIDC Japan ITリサーチ リサーチマネージャー松本聡氏は語る。
一方で、既存のパッケージやアウトソーシング市場と比較するとその規模はまだ小さい。その点で、同氏は、「限られた市場における過剰なベンダー/サービスといった状況に陥る可能性がある」と懸念する。

Source: IDC Japan, 3/2008 |
国内SaaS市場 投資額予測、2007年〜2012年
|