• 2009/10/20 掲載

「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2009」各社の環境対策事例から、話題の電気自動車や宇宙開発技術まで

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「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2009」の開催が、2009年11月5日~6日に迫っている。「明日を創るイノベーション ~人と地球にやさしい情報社会を目指して~」と題されたこのイベントでは、NECグループが持つ技術が一堂に集められ、さまざまなテーマに沿って展示される。その内容は多岐にわたり、NEC、マツダ、竹中工務店など各社の環境対策事例を紹介するセミナーから、日産自動車が発表したばかりの話題のゼロエミッション電気自動車「リーフ」の実車展示、最先端の宇宙開発技術に関する展示まで、非常に幅広い。今回は、開催直前に迫ったiEXPOの見どころを紹介しよう。

「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2009」

講演、セミナーで
環境維持とビジネスとの新たな関係を知る

 地球温暖化に代表されるような、自然環境の変化が大きな話題として取り上げられるようになって久しい。今では日々の生活においてもビジネスの世界においても、地球環境への配慮が求められる時代を迎えている。しかし、環境維持の取り組みはひとつの企業、ひとつの国だけで効果をあげられるものではない。そこには地球規模の視点を持ったイノベーションが求められる。NECも、環境問題に対してその技術力を惜しみなく注ぎ込んでいる。「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2009(以下、iEXPO)」のなかで、 11月6日に予定されているトレンドトラック「持続可能な社会の実現に向けたICTの新たな役割とNECの取り組み」から、その一端を感じ取ることができるだろう。

 この講演では、NEC 代表取締役 執行役員副社長である広崎膨太郎氏が、環境維持のためにICTをどのように活用していくべきか、そのためにNECがどのような取り組みを行っているのかを紹介する。これまで情報流通を効率化させ、生活の利便性を向上させることに活用されてきたICTを、どのように活用して持続可能な社会システムを作り上げていこうとしているのか。最新の研究成果を交えながら、NECの考え方や取組みが紹介される予定だ。そこで取り上げられる技術は、遠くない将来、身近な生活やビジネスの世界に取り入れられるに違いない。

 トレンドトラックと並んでチェックしたいのが、環境をテーマに語られるセミナーの数々だ。たとえば、マツダ 岡原俊幸氏による「マツダにおけるサーバ仮想化技術の適用」では、電力量削減に大きな効果をもたらすサーバ仮想化技術の適用例が紹介される。納期やコストも最低限に抑えられ、ビジネスにも好影響をもたらした好例だ。

 また、竹中工務店 後神洋介氏による「建築とITのコラボレーションによる地球環境・オフィス環境ソリューション」では、ITだけではなく建築とのコラボレーションによって実現される、オフィス環境の向上について語られる。ビジネスの舞台となるオフィスの環境対応力を向上させる包括的な取り組みは、ITだけの視点では得られない新たなアイディアを与えてくれるかもしれない。ユーザーセミナーではこのほかにも、実践段階に入っている技術の導入事例が豊富に語られる予定だ。今すぐにビジネスに活かせて、環境にやさしい企業に生まれ変わるために有益な情報を多く入手できるだろう。

 これらの講演、セミナーはすべて無料で受講できるが、事前登録制となっており規定人数になり次第予約が締め切られる。iEXPO Webサイトをチェックし、気になるセミナーはすぐに予約しておこう。


低負荷、低炭素社会を実現する
ICTの最新応用事情を見よう

 iEXPOの全体テーマとなっている「人と地球にやさしい情報社会」を実現するためには、局所的な効率化や最適化技術だけでは追いつかない。たとえばオフィスにおいては、省エネ製品を個別に取り入れるだけでも電力消費、CO2排出量を削減できるが、やはり限度がある。環境により優しいオフィスを目指すためには、これまでより一段高い目線から、全体最適を考えて効率化に取り組む必要がある。そのためのソリューションとしてNECは、「オフィスまるごとエコ」を提案している。ICTを活用してオフィスの消費電力を見える化し、徹底的に無駄を排除することでオフィス全体での省エネ化を実現する。個別製品の省エネ化と、それらを効率的に活用していく技術の双方からアプローチすることで、これまでよりも高いレベルの環境性能を実現していく。

 NECが取り組む全体最適化の対象は、もちろんオフィスだけではない。二酸化炭素を一切排出せず電力を作りだす風力発電など、街全体の省エネ化を進めるための技術開発にも邁進している。電力会社などエネルギー関連企業にしか提供されないような先端技術も展示されており、普段は目にすることのないNECの一面に触れるチャンスとなるだろう。

 また、2009年10月の東京モーターショーで展示される日産の電気自動車「リーフ」の実車も、会場に展示される予定になっている。2009年8月に発表されたばかりの日産リーフは、走行中に炭酸ガスを排出しない、いわゆるゼロエミッション車だ。日産とNECグループが共同開発したラミネート型コンパクトリチウムイオン電池が搭載されており、その出力は90キロワット超。80キロワットの電気モーターとの組み合わせでガソリン車並みの動力性能を実現し、フル充電で160キロ以上の走行が可能とされる。30分で80%にまで充電可能な高砂製作所の急速充電器も併せて展示され、自動車というごく身近な乗り物の最先端を体感できるだろう。


宇宙の今も生活の明日も
一度に体感するチャンス

 iEXPOでは、さまざまな分野の先端テクノロジーにも触れることができる。ナノテクノロジーから宇宙開発まで、幅広い分野の展示が行われる予定となっており、NECグループの技術のすそ野の広さを感じることができそうだ。

 宇宙空間に浮かぶ実験施設「きぼう」に取り付けられているロボットアームやイオンエンジンなど、まさに今、私たちの頭上で活用されている最先端の宇宙技術に関する展示も行われる。ロボットアームや人工衛星の一部については実物に近い模型の展示も予定されているので、宇宙開発に興味のある方にとっては間近に目にすることのできるいい機会になるかもしれない。

 そうした宇宙開発の最前線に関する展示があるかと思えば、中央研究所で技術研究が行われている、最新の量子コンピュータなど近未来テクノロジーに関する展示も行われる。量子コンピュータとは、並列処理により現在のコンピュータよりはるかに高速な計算能力を持つと期待される次世代のコンピュータだ。計算アルゴリズムもハードウェアの仕組みもまったく違うため、現在ではまだ技術研究の範囲を出ない。しかしこうした技術開発にも真剣に取り組んできたからこそ、NECは先端ソリューションを生み出す高い技術力を維持できている。

 もっと身近な世界の近未来をのぞきたい方は、エリアワンセグやウェアラブルコンピュータの展示をチェックしてみるといいだろう。実装段階に進んだ各展示は、現在よりほんの一歩先、もうすぐ手にできる製品としてデジタルガジェット好きのハートにも火をつけるに違いない。その他にも、これまでとは違った方向から企業の競争力を支える最新技術や新製品の展示も行われる。新型インフルエンザの流行で注目を浴びた熱検知カメラや、指紋をはじめとしたバイオメトリクス認証など、話題の製品にも実際に触れることができる。

 一般的な展示会では、特定のテーマや分野に絞って展示が行われるが、iEXPOならNECの今、明日、そして近未来をあらゆる分野で体感できる。先端技術の動向を知りたい人も近未来の生活をのぞきたいデジタルガジェット好きも、足を運んでみればきっと新しい発見があるだろう。


■イベント名称: C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2009
■テーマ: 明日を創るイノベーション ~人と地球にやさしい情報社会を目指して~
■日時: 2009年11月5日(木)9:20~18:00・6日(金)9:30~18:00
     ※展示ホールは、両日とも10:00~18:00
■会場: 東京国際フォーラム
     (ホールC、ガラス棟、展示ホール、セミナー室)
■来場特典: 開催期間中、地下2階展示ホールにて毎日3名様に抽選で下記のいずれかの賞品が当たります。※当選賞品は都合により変更になる場合がありますので予めご了承ください。(2009年8月現在)


■参加料: 無料(Webページからの事前登録制)
     ※展示の見学については、当日登録可
■主催: NUA(NEC C&Cシステムユーザー会)、NEC

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