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2010年11月30日

「マイクロソフトやグーグルができないメールシステムを」巨人に挑む日本のベンチャー、アイマトリックス小島美津夫社長に聞く

アイマトリックスは、電子メール、システムセキュリティに関連するサービス・製品を開発してきたベンチャー企業だ。独自開発したアンチスパムのアプライアンス製品は、大手通信事業者、大学・官公庁などに導入され、アンチスパムの世界ではまさに知る人ぞ知る存在である。その同社が今年、「本気でマイクロソフトやグーグルが先行するマーケットで戦う」というメールアプライアンス製品をリリースした。その意図と現在のメールシステムが抱える課題について、代表取締役社長 小島美津夫氏に聞いた。

企業のメールシステムが抱える3つの課題

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アイマトリックス
代表取締役社長
小島美津夫 氏

──現在の企業のメールシステムが抱える課題について、どのように見ていらっしゃいますか。

 今、企業のメールシステムには、大きく3つの課題があると思います。

 1つはメールシステムの可用性の問題です。すでにメールは電話と同じく「動いていて当たり前」のインフラとみなされています。企業はもちろん、メールサービスを提供しているプロバイダーにとっても同じことです。たとえフリーメールであっても、サービスが止まったりメールが失われたりしたら、企業ブランドへの悪影響はもちろん、経営にも直結します。そのため、各社はさまざまな対応をしているわけですが、実際にはメールシステムが落ちることは珍しくありません。

 2つ目はメールシステムがバラバラになっているということです。たとえば、メールサーバはExchange、アンチウイルスはマカフィー、メールを保管するストレージはNetApp……といったシステム構成も珍しくありません。管理者は各ベンダーの各システムで違った管理GUIを習熟する必要などがあり、その運用と管理は大きな負担になっています。

 3つ目はスケーラビリティです。メールはどんどんたまりますから、ストレージがいくらでも必要になります。年初に1テラバイトを用意したら途中で足りなくなって高価なストレージを追加購入し、システムを止めてメンテナンス……といったことが繰り返し行われています。スケーラビリティに欠けるうえに高コスト、それが現在の多くのメールシステムの現状なのです。

グーグルという黒船がもたらしたもの

──こうした課題に対する業界の動きをどのようにみていますか?

 ここまでお話ししたことが、現在マーケットにあるメールシステムそのものの問題だとすれば、外部からのプレッシャーもあります。それがグーグルをはじめとするクラウドサービスです。たとえば、Google Appsなら25ギガバイトのメールボックスを年間6,000円で利用できるとうたっています。

 国内プロバイダーが提供しているメールボックスは、多くて数百メガ、場合によっては数十メガというところもあります。はっきり言って、このままだと勝負になりません。

 確かにクラウドは有効な面もありますが、一方で課題もあります。企業が重要なメールデータを外部に預けてしまって本当にいいのかという問題が1つ、さらに使い勝手の問題、可用性の問題などです。

 クラウドサービスは、現状ではいわば“乗り合いバス”の域を脱していません。時々サービスが止まり、メディアを賑わすこともあります。一般的なユーザーが使いやすいユーザーインターフェイスなのか、つまりタクシーやレンタカーのような利便性や即時性を持っているのだろうかと疑問を感じます。もちろん乗り合いバスを改造することも可能ですが、その場合には追加の費用や時間がかかります。つまり社内システムを持つエンタープライズユーザーも、クラウドサービスを提供するASPも今までは最適なシステムを市場で見つけられなかったわけです。

【次ページ】「プロジェクト ドン・キホーテ」

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