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2010年12月24日

BI導入が失敗した2つの理由、新しいBI導入時に求めた6つの条件

年2億トランザクション処理するBIをクラウド活用でコスト抑制、牛角など手がけるレインズインターナショナル IT統括部 部長 大場良二氏

「牛角」「土間土間」「温野菜」などを手がける外食大手のレインズインターナショナルは、年間2億件以上発生する店舗売上に関するトランザクションデータをBIツールで統合管理することに成功した。このレベルのトランザクションは単純な処理だけでも大規模なシステム導入が必要となりそうだが、クラウドを活用することでコストを抑えたという。

執筆:フリーランスライター 中尾真二

BI導入が失敗に終わった2つの理由

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レインズインターナショナル
IT統括部 部長
大場良二氏

 11月25日に開催された「ウイングアーク・フォーラム2010」で、大手外食チェーンがBIツールを活用し、膨大なデータ処理を効率化したという事例発表があった。発表を行ったのは「牛角」「土間土間」「温野菜」などの外食チェーンを手がけるレインズインターナショナル。グループ企業には「成城石井」などの小売店舗もあり、グループチェーン店の物流も担う。

 同社のIT統括部 部長 大場良二氏によれば、レインズインターナショナルで発生するトランザクションは、月間1900万件、年間にして2億件以上にのぼる。

 同社の情報システムは、本社、チェーン店舗、配送センターからのデータをデータセンターのサーバに集約し、従来はそれを売上、発注、勤怠など別々のシステムが集計、保管などの処理を行っていたという。

 しかし、「各業務で必要な帳票やデータを別々のソフトウェアが処理しており、あまり効率がよくないものだった」(大場氏)と振り返る。

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従来のシステム構成図


 具体的な問題点としては、たとえば、月間1900万件という膨大なデータは、単純な集計処理やそのダウンロードだけでも時間がかかる。さらに、経営部門や企画・ビジネス開発部門では、新サービスや商品の開発のため、店舗ごとの単純な日次、月次の売り上げデータだでなく、時間帯別、顧客属性別、地域別など細かいデータや、発注システムなど別分野のデータ集計が求められていた。

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データ活用の観点からBIツール導入を検討


 このような課題を解決するべく、実は10年ほど前にBIシステムを導入したそうだ。結論から言うと、これは失敗したという。

 その理由は大きく2つ。1つは、当時導入したBIシステム(海外製品)は、OLAPが複雑で多次元データベースは一部のパワーユーザーしか使うことができなかったこと。もう1つは、当時のサーバ性能では処理速度が十分とはいえず、とくにエラーが発生するとリカバリに1日以上かかり、迅速な集計ができなかったこと。

 こうした教訓を活かし、新しいBIシステム導入では6つのポイントを条件にしたという。

【次ページ】新しいBIシステム導入時に求めた6つの条件

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