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- 2011/01/31 掲載
【未来を創るリーダー:イメルト氏に見るこれからのリーダーの条件】第3回:未来を創るリーダーの要件とその行動(3)
米GE 会長兼CEO ジェフリー・R・イメルト氏に学ぶ
名古屋商科大学大学院教授、アソシエイトディーン
ネットベンチャーの取締役ヴァイスプレジデント、マーサージャパン名古屋オフィス所長、プリンシパル、コミュニケーション・プラクティスリーダー、ライトマネジメント・タレントマネジメント・プラクティスリーダー等を経て2010年春より現職。
これまで国内外の各業界トップ企業に対して、グローバル化、ビジョン/風土浸透・改革、取締役会の改革、次世代リーダーの育成、タレント戦略の構築、チェンジマネジメント、人事制度の構築、M&Aなどのテーマでコンサルティング活動を行ってきた。
現在名古屋商科大学大学院ビジネススクールにて「リーダーシップ」「ビジネスプレゼンテーション」などの授業や海外ビジネススクールへの講演を担当し、次世代リーダーの育成を行う。
著書として『4つのカラーで見直そうこれからの働き方』(ファーストプレス)。
共著として『取締役イノベーション』(東洋経済新報社)、『転職しかできない人、展職までできる人』(日経人材情報)。
英国ダラム大学ビジネススクールMBA修了。英国クランフィールドビジネススクールエグゼクティブプログラム修了。早稲田大学商学部卒。
レベルの高いグローバル化でより重要となる多様性の尊重
これからのリーダーがいかに日本と世界の未来を創るか? この問いに対して「Sustainability & Ethics」というキーワードを軸に見ていく本連載。前回は「周囲の理解を得るために徹底的に語る・情報開示をする」で多様性の裏にある共通な部分について触れたが、今回は多様性に焦点を当てて見ていきたい。考え方を示し、語り、実際に取り組むことで人は身に付けていく。しかし激変するビジネス環境の中で、勇気を持ってこのダイバーシティについての受容定着活動を変わらず推進していくことは、経営者にとってなかなか難しい。ところがGEのイメルト氏の場合、成長のドライバーとしてこの多様性をしっかりと認識して、手を緩めるよりも強化している。多様性を活用することで社内に成長(Organic Growth)の力を造り出し、実際のビジネスの成長の核としているのだ。
実はこれらは必ずしもイメルト氏が最初に始めたことではない。過去のモノでも必要なものには投資し、強化することでイノベーションの源泉にしている。どのような逆風があっても核となる部分に対して投資をし、深化させている点は、このような時代であるからこそ改めて注目したい。
2. 柔軟かつオープンにアイデア、活動を募る
3. 変化を恐れず、ドライブする
4. 周囲の理解を得るために徹底的に語る・情報開示をする
5. 多様性を活用する(否定しない)
6. 多様な倫理を理解し、否定しない
7. 善いものは良いと見定められる
8. 社会という視点を持ち判断をする
9. 変化する社会・経済環境に対してコンプライドの姿勢をとる
10. 強い信念を持つ
11. 曖昧さを許容する
12. ピンチをチャンスに切り替える
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