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  • 2011/03/24 掲載

勉強会参加のコツは内容で決めないこと!?大槻幸夫さんの勉強会活用のススメ

【連載】セミナー・勉強会の選び方

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2010年には1ヶ月に1回以上のペースで勉強会や交流会に出席した大槻幸夫さん。その内容は多彩で、商工会議所が主催するものや、IT業界の著名人が開催するもの、さらには数万円を超える大枚をはたいて参加するような有償の勉強会まで多岐におよぶ。大槻さんは勉強会で培ったノウハウを積極的に社内に還元し、17名を統括する部長に抜擢されるに至った。今回はそんな大槻さんに、勉強会の選び方や活用法を中心にお話を伺った。

加藤恭子

加藤恭子

株式会社ビーコミ 代表取締役
IT媒体の記者・編集者を経て、外資系IT関連企業のマーケティング責任者を歴任。PRSJ認定PRプランナー。企業の広報・マーケティングのコンサルティングや実務支援を行う会社「ビーコミ」を2007年に設立。ソーシャルメディアの台頭を考慮した広報・マーケティング活動にも力をいれているほか、業務を円滑に進めるためのコミュニケーション法や勉強法なども啓蒙している。

「ダサイ」「遅れている」、ユーザーサポートの窓口では拾えなかった尖った意見

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勉強会に積極的に参加する
大槻幸夫さん
 サイボウズに所属する大槻さんが勉強会や交流会に出るようになったのは、社内で異動があり、サイボウズLiveという同社の無料コラボレーションツールのプロモーション担当になった2009年からだ。既存製品のプロモーション全般を手がけていた大槻さんは、ツイッターなどのソーシャルメディアへの取り組みも早かったため、「お前やってみろ」といわれて担当となった。

 当時限定招待制だったサイボウズLiveを評価してくれる人はどんな人だろうかと考えたとき、グループウェアは業務改善のツールであり、ITに詳しくて勉強会に出るような意識の高い人がユーザー像として浮かんだ。そのような人たちはどんな人たちなんだろうかという興味関心と、そして自分自身の勉強という、大きく2つの目的があり、勉強会への参加を積極的に行っていった。

 出た勉強会や交流会は幅が広い。ツイッターを積極活用していることもあり、ツイッターで有名なレストラン「豚組」を会場としたツイッターのイベントや、外国人のITのコミュニティ、ソーシャルメディア系の無料の勉強会にも顔を出した。当時はやっていた「Poken(小型の専用機器とSNSを連動させた電子名刺サービス)」の交流会をはじめ、ソーシャルメディア界で著名な方の勉強会も積極的に出て、参加した勉強会の数は通算で軽く20回を超えたという。

 勉強会で知り合った最先端の人にサイボウズの感想なども尋ねると、「遅れている」「UIがダサイ」などの意見を聞き、愕然とした。同社のUIにはむしろ定評があり、このような意見は質問などを受けるユーザーサポートの窓口からは決して拾えないものだったからだ。しかし、サイボウズのようなコラボレーションツールはリテラシーの低い人でも使えるようにする必要がある。そのため、その視点で設計・開発されているわけだが、こうした従来からの基本的な考え方は大事にしつつ、外の勉強会で聞いた意見も真摯に受け止め、サイボウズLiveに役立てていったそうだ。

目的を超えた収穫

 当初は大きく2つの目的を持っていた大槻さんだったが、それ以上に良いことがあったという。たとえば、インフルエンサー(影響力のある人)でもある著名な講師と知り合いになれたことだ。さらには実際に業務に関わっている人が講師になっていることが多く、体験した人しかわからないオフレコネタについても聞くことができたという。

 また、大槻さんは継続して同じメンバーで出る勉強会の利点をあげてくれた。たとえば、無料の単発の勉強会であれば、参加しているときにツイートしたり、場合によってはその内容が「Togetter」でまとめられるレベルになる。有料で継続して複数回参加する場合は、サイボウズLiveのようなグループウェアを使って議事録を共有したり、飲み会をしたりと、継続して密度の濃い活動につながっていったという。この継続して参加していく活動は、前回紹介したIBMの永井さんの勉強会の利点とも似ている。同じ人が何度も場に集まる事による力は大きい。

 有料と無料の違いとして大槻さんはモチベーションや参加者の意識が高いことをあげている。有料の場合は、わざわざお金を払ってまで参加したいという気持ちがあることと語っており、この辺は前回の永井さんの考え方とは少し異なるところかもしれない。

【次ページ】勉強会は内容で決めない?

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