資生堂は、Webマーケティングの強化と新たな化粧品ビジネスモデルの構築について発表した。

　同社では2012年4月から、国内化粧品事業において、新規顧客との接点拡大や同社契約店の活性化を目的として、Webマーケティングを強化するとともに、店販化粧品ビジネスのノウハウを生かした新たな化粧品ビジネスモデルを構築する。新しいビジネスモデルでは、リアル店舗網を有する強みと付加価値型のWebマーケティングを連動させる。

　具体的には、美と健康をテーマにしたWebサイトを新たに立ち上げ、化粧品に限らず異業種を含めたバーチャルなショッピングモールを開設するほか、有料・無料のWebコンテンツを展開し、幅広い集客を図る。また、同社のWebサイトについても機能再編・強化を行い、従来の商品情報発信のほか、同社契約店を紹介する「店舗ナビ」機能、商品選びのための「オンラインカウンセリング」機能、オンラインストアなどを新たに構築する。新規顧客との接点を拡げるとともに、新規顧客を同社契約店へと誘導し、契約店との連携により、顧客の固定化促進のための取り組みを図っていく。これらの一連の流れを通じて、国内化粧品事業の抜本的なたて直しを進める方針だ。