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2013年01月22日

仕事で使える法律の基礎

【連載一覧】ビジネスに役立つ法知識

ビジネスを安全に進めるためだけではなく、ビジネスをより優位に進めるためにも、法知識は重要になる。特に近年、ITによってビジネスが急速に発達した一方で、そのスピードに法整備が追いついていない面もあり、ビジネスの現場でもふとしたことで法を犯してしまう危険も増している。実践的な法知識を身に付けることは、ますます重要性を高めていると言えるだろう。そこで、法務博士 河瀬 季氏に、ビジネスに役立つ法知識を解説いただこう。

執筆:弁護士 河瀬 季

  • Mt.Gox倒産でもビットコインは終わらない? 現代型の仮想通貨とは何なのか

    Mt.Gox倒産でもビットコインは終わらない? 現代型の仮想通貨とは何なのか

    2014年2月、仮想通貨「ビットコイン」の最大級の取引所であった「Mt.Gox(マウントゴックス)」が破産した。何年も発覚しなかった窃盗行為によって同社内のビットコインが流出したから……と言われているが、真相はまだ何とも言えない。Mt.Goxの倒産によってビットコインバブルは弾けた、とも言われているが、しかし、ビットコインは現在も「仮想通貨界の基軸通貨」として機能しており、そして「仮想通貨」は、今後も進化・発展が大いに期待される分野だ。ビットコインとは何なのか、「お金」なのか「物」なのか、そしてビットコインや仮想通貨は今後どこに向かうのか。法的な視点からビットコインやMt.Gox倒産、仮想通貨全般などについて解説する。

  • 転職先の会社でも、以前作ったプレゼン資料は使えるか? 「職務著作」の落とし穴

    転職先の会社でも、以前作ったプレゼン資料は使えるか? 「職務著作」の落とし穴

    転職の際、前の会社に勤務していた頃に自分が関わったビジネスと類似するビジネスを、次の会社で行うことや、前の会社に勤めていた頃に作ったデータ等を新しい会社で使うことは、どこまで許されるだろうか。生涯雇用が崩れ、転職が珍しいものではなくなってきた現代では、こうした問題は、すべてのビジネスマンにとって、いつか実際に直面する可能性が高いものだ。本稿では、転職に伴い従業者に生じる拘束について、法的観点から概論を述べていこう。

  • アイディアの盗用は違法?適法? ソーシャルゲームの「パクリ」ブームを振り返る

    アイディアの盗用は違法?適法? ソーシャルゲームの「パクリ」ブームを振り返る

    一昨年あたりから今年の前半まで、モバイル用のソーシャルゲーム市場においては、いわゆる「パクリ」が横行していた。あるゲームが流行すると、競合他社が似たようなゲームをリリースする、という状況である。特に、GREEの「釣り★スタ」とDeNAの「釣りゲータウン2」の紛争は最高裁まで争われたため、一般メディアなどで目にした方も多いのではないだろうか? こうした「パクリ」ブームは、「もう終わった」とも言われているが、今後もソーシャルゲーム以外の市場で繰り返されることが予想される。ソーシャルゲームの「パクリ」ブームを振り返り、また分析することで、今後のビジネスに役立つエッセンスを抽出していこう。

  • iTunes Radioで盛り上がる音楽ストリーミングと新たなビジネスモデル

    iTunes Radioで盛り上がる音楽ストリーミングと新たなビジネスモデル

    Appleが9月18日に米国でスタートさせた「iTunes Radio」は、音楽ストリーミングのサービスだ。昨年あたりから非常に注目を増している分野なのだが、「データの所有権を持てないストリーミングにはあまり魅力を感じない……」というような「違和感」を持っている人も多いのではないだろうか。しかし実は、データにはそもそも「所有権」は観念できない。最近話題の音楽ストリーミングを題材に、「データの所有権」という幻想や、音楽に限らない、あらゆるデータに関するビジネスモデルの「ヒント」となる法的知識について解説する。

  • 3Dプリンタ時代の法律知識──企業は重要な3Dデータをいかに保護すべきか?

    3Dプリンタ時代の法律知識──企業は重要な3Dデータをいかに保護すべきか?

    3Dプリンタが、新しい技術として注目を集めている。ビジネスチャンスをうかがう企業も多いはずだ。3Dプリンタの革新性は、モノの流通に関する従来の常識を覆す可能性がある。3Dプリンタ時代においては、「企業にとって重要な価値を持つ3Dデータの保護」という、これまであまり注目されてこなかったテーマがビジネスマンにとって重大な問題となるはずだ。もうすぐ訪れる3Dプリンタ時代に、ビジネスマンはどのような法律問題に気をつけるべきだろうか。3Dプリンタ時代を見据え、DRM技術(コピー防止などの技術)と、不正競争防止法および著作権法による、3Dデータの保護について概要を述べる。

  • クラウド時代の個人情報保護法──企業は顧客情報をどう管理すべきか

    クラウド時代の個人情報保護法──企業は顧客情報をどう管理すべきか

    個人情報保護法とは、一言で言えば、「企業等が取得する個人情報の扱いを規律する法律」だ。大きく言えば、「個人情報をどのように取得するか」「取得した個人情報をどのように扱うか」という問題を規律している。企業がネット上でサービスへのユーザー登録などを行わせる場合にも関係する法律なので、「自社のビジネスでも問題になったことがある」という人が多いのではないだろうか。個人情報保護法は、多くのビジネスマンにとって関係がある法律なのだが、基本的な考え方が難しく、また、癖がある。本稿では、特にネット上で顧客(ユーザー)の情報を得て、これをクラウドなどを用いながら管理・利用する企業のビジネスマン向けに、その概要を解説する。

  • 「消費税還元セール」禁止の違和感──企業は法律の規制にどう立ち向かうべきか

    「消費税還元セール」禁止の違和感──企業は法律の規制にどう立ち向かうべきか

    6月5日、いわゆる「消費税還元セール」を禁止する特措法が成立した。この特措法について、「何かが変だ」というような、漠然とした違和感を覚えている人もいるはずだ。実際、識者による「憲法違反の疑い」といった主張も見られる。法律によって経済活動を規制される業種、今回で言えば小売に関わるビジネスマンは、どのようにして規制と戦うべきなのか。この点を追っていくと、今回の「消費税還元セール」禁止に対する「違和感」の正体や、「憲法違反」が主張される理由も分かってくるはずだ。経済活動規制を巡る、法律学の考え方を紹介する。

  • そのフリー素材は使っても大丈夫? フリー素材の利用や改変の可否

    そのフリー素材は使っても大丈夫? フリー素材の利用や改変の可否

    パンフレットやWebページなどを作成する上では、イラストやテンプレート、フォントなど、さまざまな素材を利用することがある。「商用利用可能」といった記載と共に公開されている素材や、クリエイティブ・コモンズライセンスの元で公開されている素材を、そのまま、または改変して利用したり、それらの記載がない素材を改変して利用したりすることは、著作権法上適法なのだろうか。本稿では、各種素材の利用に際して考えるべき、著作権法上の問題に関して概論を述べる。

  • その契約書、サインして大丈夫?「契約」と「契約書」の関係、契約交渉の重要性

    その契約書、サインして大丈夫?「契約」と「契約書」の関係、契約交渉の重要性

    契約書がなくても「契約」は成立する、と聞いた事があるだろうか?「ない」という人だけでなく、「ある」という人も、契約と契約書の関係について、正確に理解している人は少数だろう。ビジネスパートナーとの間で契約を締結する過程で作成される、「覚え書き」「仮契約書」「契約書」などによって、どのような法的効力が生じるのか。それを知った上で、どのように交渉を進めていくべきなのか。本稿では、契約交渉を進めていく上での基本的な考え方について概論を述べる。

  • 書籍の「自炊」はどこまで適法? 現在・将来のビジネスモデルとその問題点

    書籍の「自炊」はどこまで適法? 現在・将来のビジネスモデルとその問題点

    自分で書籍をスキャンしてデータ化する、いわゆる「自炊」や電子書籍は、今後新たなビジネスモデルが次々登場することが予想される、非常にホットな領域だ。ただ、これらは、著作権法上さまざまな問題が潜んでいる領域でもある。現在既に存在する、または今後登場する可能性があるビジネスモデルについて、それらが著作権法上適法なのか、適法性をどのように考えれば良いのかについて概論を述べる。考え方の枠組みが分かれば、他の新たなビジネスモデルについても、その適法性や、法的な問題点を考えることができるようになるはずだ。

  • 「Amazonガチャ」は何故潰れたか──ブランドへの「タダ乗り」はどこまで許される?

    「Amazonガチャ」は何故潰れたか──ブランドへの「タダ乗り」はどこまで許される?

    「Amazonガチャ」とは、Amazonの中からランダムに選ばれた4,500円分の商品が入った福袋を5,000円で買う(差額500円は代引き手数料など)といったサービスだ。しかし、「Amazonの商標権を侵害しているのではないか」などとネット上で「炎上」し、各種ネットメディアでも取り上げられ、開始からわずか5日で閉鎖に追い込まれてしまった。「Amazonガチャ」は何故炎上したのか。「Amazonガチャ」は「Amazon」の商標を、いかなる意味で侵害したのか。他のベンチャーやIT企業などにとっても、今回の事件から学べることは多いだろう。「Amazonガチャ」の仕掛け人、BearTail代表取締役 黒崎 賢一氏のインタビューを交えながら検討していこう。

  • ついに始まるTPP交渉、国民が「蚊帳の外」にいる理由

    ついに始まるTPP交渉、国民が「蚊帳の外」にいる理由

    3月15日、ついに安倍首相がTPPへの交渉参加を決定した。「平成の開国」「終わりの始まり」などとも呼ばれる、日本の今後のビジネスにも大きく関わる包括通商条約なだけに、その動向に注目している人も多いはずだ。交渉過程が不透明であるとして、その開示を求める声もあるが、「民主主義」という抽象論から開示を求めることは困難だ。TPPや包括通商条約の基礎から、国民が「蚊帳の外」に置かれる理由までを検討する。

  • いよいよ大詰めの「ネット選挙運動」解禁 新たなビジネスチャンスが生まれる?

    いよいよ大詰めの「ネット選挙運動」解禁 新たなビジネスチャンスが生まれる?

    ネット選挙運動解禁を巡る公職選挙法(以下「公選法」)改正は、今月15日に与野党の実務者協議が開かれるなど、いよいよ間近に迫っている。今年の夏に行われる参議院選挙は、ネットを利用した選挙運動が認められる最初の選挙となりそうだ。ネット選挙運動は、候補者によるブログやTwitterでの情報発信のみならず、支持者や企業による投票呼びかけなども含む。企業はどのように選挙と関わるのか。そこにどのようなビジネスチャンスが生まれるのか──「選挙」というもののあり方が、大きく変わろうとしている。本稿では、今回の解禁に関する解説のみならず、今後の更なる選挙制度改革も見据え、「選挙制度」というシステム自体についての検討も行う。

  • 医薬品ネット販売紛争、最高裁判決と今後

    医薬品ネット販売紛争、最高裁判決と今後

    2013年1月11日、最高裁が、インターネット上での医薬品販売を認める判決を下した。「これでネット上で医薬品を購入できるようになる」「他の規制なども緩和されないか」など、今回の訴訟に関心を持っていた人も多かったのではないだろうか。インターネット上での医薬品販売を巡る紛争は、「三権分立下における三権相互の対立」などとも評価されており、立法や行政による企業活動の規制、それに対する裁判での争い方、判決の効果……といった観点から興味深い事例だ。医薬品売買に関わる人のみならず、法律や行政による規制を受ける業種、即ち、ほぼすべての業種に関わるビジネスマン向けに、今回の紛争や、経済活動規制一般、それに対する戦い方などを解説する。

  • 国内IT企業を萎縮させる司法の判断 Googleの「Playミュージック」は上陸できる?

    国内IT企業を萎縮させる司法の判断 Googleの「Playミュージック」は上陸できる?

    Googleの「Playミュージック」は、オンラインストレージに保存した音楽ファイルをスマートフォンなどでストリーミング再生できる音楽サービスだ。アメリカやヨーロッパでは既にサービスが始まっているが、いまだ日本には上陸していない。日本では著作権法上のリスクがあるからだろう。かつて検索エンジンでもそうであったように、日本のインターネット関連企業は、また世界に取り残されてしまうのだろうか?

  • アップルvsサムスン 巨大企業の知的財産権や知財紛争の実態とは?

    アップルvsサムスン 巨大企業の知的財産権や知財紛争の実態とは?

    アップルとサムスンの法廷闘争は、両社の主力機種であるiPhone 5とGalaxy S3も対象に加えられるなど、ますますヒートアップしている。ただ、新聞やテレビでこのニュースを見ている人の中には、「サムスンがアップルを『パクっている』のは明らかでは?」「なぜ世界各国で同時に争っているのか?」「サムスンはアップルの特許の無効を主張して良いのか?」など、さまざまな疑問を持っている人が少なくないはずだ。巨大企業同士の、知的財産権を巡る紛争は、非常にスケールが大きく、また、「人権侵害を裁判所が救済するか」といった意味での、いわゆる「正義」の問題というよりは、「パワーゲーム」である、という側面が強い。本稿では、アップルvsサムスンの紛争を見ながら、「知財紛争」というものの姿や、その中で企業がどのような判断を行っていくのかについて検討する。

  • Kindle発売で盛り上がる電子書籍、独禁法違反で公取委が介入?

    Kindle発売で盛り上がる電子書籍、独禁法違反で公取委が介入?

    いよいよ本日19日、Amazonの電子書籍閲覧用ハードウェア「Kindle Paperwhite」が発売開始となる。2012年は、ついにやってきた電子書籍元年と言えそうだ。しかし、華やかな舞台の裏で、公正取引委員会(以下「公取委」)が介入の可能性を示唆している、という報道もなされている。出版社とAmazonの契約が、独占禁止法(以下「独禁法」)の禁止する「再販価格拘束」にあたるかもしれないからだ。実は、これは、電子書籍やオンラインショップに限らず、およそ「Aが商品を持っていてCに譲り渡される、その過程にBが関わる」というスキームで商品流通を行う場合一般に関係する話だ。本稿では、電子書籍のスキームや、公取委が問題視しているとされるポイントから、商品流通スキームを組み立てる場合の注意点までを解説する。

  • Webサービス上で名誉毀損等が行われたら、管理者はどこまで責任を負うのか?

    Webサービス上で名誉毀損等が行われたら、管理者はどこまで責任を負うのか?

    CGM(Consumer Generated Media:消費者生成メディア)などが注目を増している。例えばSNSやクチコミサイト、Q&Aサイトといったような、ユーザーからコメントやレビューをもらうWebサービスを運営している、もしくは運営を検討している企業は多いだろう。こうした企業は、問題のある書き込みがなされた場合の対処について理解しておく必要がある。名誉毀損やプライバシー権侵害、著作権侵害などにあたる書き込みを放置しておくと、被害者から損害賠償請求を受けたり、最悪の場合には刑事責任を問われる可能性があるからだ。

  • ついに始まったダウンロード刑罰化、その基礎やビジネスでの注意点は?

    ついに始まったダウンロード刑罰化、その基礎やビジネスでの注意点は?

    10月1日、いわゆるダウンロード刑罰化を定める改正著作権法が施行される。これまでプライベートや仕事上で何気なく行っていた「ダウンロード」により、逮捕されるようになってしまうのでは……と危惧するビジネスマンもいるはずだ。また、「刑罰化」ということは、警察による捜査が行われるようになるということなので、企業によっては、捜査に巻き込まれ、協力しなければならなくなることも考えられる。ダウンロード刑罰化は、一般メディアなどでも取り上げられる話題だが、断片的な情報が多いため、例えば「では漫画のダウンロードは逮捕されるのか?」「仕事上うっかり著作権侵害ファイルをダウンロードすると逮捕されるのか?」といった疑問に対する答えがよく分からないし、著作権法は頻繁に改正されているので、例えばダウンロード違法化との関係もよく分からない……という人が少なくないはず。本稿では、ダウンロード刑罰化の基礎や、ビジネスマンが知っておくべきポイントを取り上げる。

  • 電子書籍にも影響大? 出版社が欲しがる「著作隣接権」とは何か

    電子書籍にも影響大? 出版社が欲しがる「著作隣接権」とは何か

    出版社に対して「著作隣接権」という、「著作権ではないが、それと似た権利」を与えるべきではないか、という議論が活発になっている。「海賊版対策」「電子書籍時代を睨んだ権利」といった、断片的な情報は一般ニュースサイト等にも掲載されているが、実際にいかなる権利が創設されようとしているのか、その権利によって何ができるようになるのか、どのような問題が発生し得るのか、といった点について、体系立てられた解説を読んだことがない人が多いはずだ。本稿では、現在創設が検討されている権利(以下「出版物に関する権利」という)について概論を述べる。

  • その写真は掲載して大丈夫? ──わかりにくい写真の権利について解説

    その写真は掲載して大丈夫? ──わかりにくい写真の権利について解説

    例えばパワーポイントの提案資料にスマートフォンの写真を使用したり、自社のイベント・セミナーの盛況感を伝えるため、多数の参加者が写ったイベント風景を撮影してサイトにアップしたりすることもあるだろう。こうした写真の利用に際して、法律上のさまざまな権利が問題となり得る──ということは何となく理解していても、はっきりと法律の白黒を線引きするのは難しいはずだ。本稿では、写真の利用に際して問題となる法律上の権利と、それらについて考える上での重要なポイントについて概論を述べるので、参考にしてほしい。

弁護士 河瀬 季

東京大学 法学政治学研究科 法曹養成専攻 卒業。
2002年からIT関連フリーランスとして、SBクリエイティブ社の雑誌への寄稿、書籍の全編執筆などの執筆活動や、各種ウェブサービスの開発等を行う。司法試験合格後は弁護士として、ITとビジネスに強いコスモポリタン法律事務所(東京・音羽)に所属。自らも、複数のIT企業の顧問弁護士などとして、新興企業支援や知的財産権管理、資金調達などを含む、各種の企業法務に携わっている。
個人サイト:http://tokikawase.info/
Twitter:http://twitter.com/tokikawase

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