• 2012/12/11 掲載

ある小売店が父親よりも早く娘の秘密を知った理由は?ビッグデータを推進する2つの施策

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
記事をお気に入りリストに登録することができます。
企業において昨今、データを活用して大きな価値を創造していく「情活(情報活用)」が加速している。いまや企業のデータは貴重な経営資源であり、いかにそれらを保持・活用するかという視点が求められている。対象となるデータも、企業内に蓄積されたエンタープライズ・ビッグデータのみならず、TwitterやFacebookなどのソーシャルデータも含めて活用を考え、統合化された情報基盤を構築していく必要がある。「ウイングアーク・フォーラム2012」では、データ分析・予測やDWH/BI分野に長く取り組んできた日本テラデータ、ブレインパッドの有識者が企業データ活用のノウハウを明かした。

DWHは生き物と同じ、徐々に拡張していく必要がある

photo
日本テラデータ
ビジネス・ソリューション&コンサルティング統括部
統括部長
三ツ井良成氏
 まず情報基盤の要となる大規模データウェアハウス(以下、DWH)という視点から、日本テラデータの三ツ井良成氏が同社製品の特徴を織り交ぜながら説明した。

 テラデータは、DWH、ビッグデータ分析、統合マーケティング管理といった3分野を主力に展開する企業で、その中心は社名を冠したDWHアプライアンス「TERADATA」だ。同社はこの分野のグローバル市場においてリーダーシップをとっており、国内では約59%のトップシェアを誇る(2010年度、ITR調べ)。

「DWHは企業にとって生き物と同じです。ユーザーのニーズによって徐々に拡張していく必要があります。データ量、データ鮮度、同時ユーザー数、システム負荷、管理性、高可用性など、TERADATAでは多岐にわたる項目に対応しながら、スケーラブルに拡張できる点がポイントです。」(三ツ井氏)

 TERADATAは企業内にある基幹系や勘定系からソーシャルメディアの投稿やつぶやきまで、さまざまなデータソースからデータを収集し、“情活”が可能な基盤を提供する。さらにHadoopと連携するためのアダプターもあるという。

「より多くのデータ、より複雑な処理、より多くのユーザーに活用してもらうためには高速なレスポンスが要求されます。そのうえで、帳票レポート・分析・予測といった戦術的インテリジェンスから、業務適用・自動化などのオペレーショナル・インテリジェンスまで、シーレスな連携が求められます。」(三ツ井氏)

コンシューマー・インテリジェンスの拡大

画像
TERADATAとMotionBoardの連携。TERADATAであらゆるデータを統合した上で、MotionBoardでマルチデバイスからアクセスし、情報活用を活性化する
画像
すべての情報のフロントエンドとして利用できる「MotionBoard」。バックグラウンドでTERADATAが動作する。企業内のさまざまなデータのコックピットになる
 実際に先進的なユーザーが持つデータ容量は年々増えているという。現時点でも同社の顧客であるイーベイ、バークレイズ銀行など30社以上の企業で1PB(ペタバイト)以上のDWHを運用しており、今後も企業が保有するデータが増え続けていくことは間違いない。そのうえで三ツ井氏はデータ分析の近未来の見通しを次のように語る。

「今や、いつでもどこでもインターネットにアクセスして、データを取得できる環境が整っています。今後はこうしたコンシューマー・インテリジェンスの市場がますます広がっていくでしょう。やがて消費者さえも自ら意思決定のためにデータを分析する時代がやってきます。直感的で使いやすいBI、高速レスポンス、多ユーザー・多データ対応という環境が求められてくるはずです。」

 このようなコンシューマー・インテリジェンスの未来を見据え、同社は先ごろウイングアークとの提携に合意した。さまざまな構造化/非構造化データをTERADATAによって統合し、それらデータを活用する際にウイングアークの情報活用ダッシュボード「MotionBoard」から情報アクセスを可能にするという提案を行うという。各種のマルチデバイスに対応し、徹底して使いやすさにこだわった製品である。

「MotionBoardを活用することにより、社内外から誰でも簡単にアクセスしてデータを活用できるようになります。高性能な超並列型のTERADATA環境と併用することで、あらゆるデータを統合してビジネスの付加価値を提供できる環境が整ったことになります。」(三ツ井氏)

【次ページ】ある小売店が父親よりも早く娘の秘密を知った理由

関連タグ

関連コンテンツ

あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

必要な会員情報が不足しています。

必要な会員情報をすべてご登録いただくまでは、以下のサービスがご利用いただけません。

  • 記事閲覧数の制限なし

  • [お気に入り]ボタンでの記事取り置き

  • タグフォロー

  • おすすめコンテンツの表示

詳細情報を入力して
会員限定機能を使いこなしましょう!

詳細はこちら 詳細情報の入力へ進む
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます