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- 2013/02/12 掲載
囲い庭の中の本<後編> DRMと電子出版物の所有について再考する
イースト株式会社勤務。標準フォーマットEPUBを中心に、普及活動を行う。日本電子出版協会「EPUB日本語要求仕様案」、電子出版環境整備事業「EPUB日本語拡張仕様策定」などに関わる。電子出版をテーマとした寄稿やセミナー講師歴も多数。
壁を取り払うというアプローチ
前編で取り上げた事例では、コンテンツは全てDRMによって暗号化されているものだ。それらはDRMに対応した環境でなければ読むことは不可能であり、そのDRMソリューションが死ぬ時、本もまた運命を共にすることになる。EPUBやPDFといったオープンフォーマットを採用したところで、暗号化されていては独自フォーマットと変わるところはない。これらの本は囲い庭の外の世界を知ることなく生を終える。その上「重いDRM」は高価だ。「軽いDRM」の普及は未知数だ。規模の小さいストアでも導入しやすい安価なDRMが乱立すれば、利用者は狭い庭の中に閉じ込められてしまう。今すぐビジネス+IT会員にご登録ください。
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