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- 2013/02/13 掲載
クルマのセンシング情報は宝の山か?走行・エリア・軌跡から新サービスを生み出す
1962年東京生まれ。東京電機大学工学部卒業。産業用ロボットメーカーの研究所にて、サーボモーターやセンサーなどの研究開発に4年ほど携わる。その後、アスキー入社。週刊アスキー編集部、副編集長などを経て、2002年にフリーランスライターとして独立。おもにロボット、ネットワーク、エンタープライズ分野を中心として、Webや雑誌で記事を執筆。主な著書に『キカイはどこまで人の代わりができるか?』など。
データからヒト・コトをとらえて新サービスにつなげる
同様にスマートフォンと人の往来データを集積すれば、街の賑わいや歩行者の属性がわかる。これを集積化すると市民活動や経済情勢が分かってくる。このように目的をもってデータを集めれば、公共サービスの高度化に向けデータをより広い範囲で利用できるようになる。
つまりデータを通じ、モノの向こう側にいるヒト・コトを的確にとらまえることが、その対象に向けた価値のあるフィードバックになるということである。これが1つの新しいサービスや商品につながっていく。
自動車分野でのビッグデータに目を向けると、車両そのものから取得できるログや、荷物の運び方など業務中に生み出されるデータは事業者しか入手できない価値のある事実データだ。これが天候・地図・SNSなどの外部データと結びつけば新たなアイデアやヒントになる。
従来、ITベンダーは、運行管理や物流管理などのバックオフィス系システムを担当してきた。「しかし今後は、情報を管理するためのシステムから、きめ細やかな商品配達、安心・安全・快適性など、現場で活用できるシステムが求められるようになるだろう」(川崎氏)と予測する。
走行・エリア・軌跡から新しいサービスが生まれる
いまテレマティクス分野ではさまざまな情報の集積が始まり、新しいサービスが生まれつつある。Internet of Things(IoT)の先進事例、将来は店舗消滅?自動車激変?
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これをリアルワールドにナビゲートし、その活用をうまく循環させることが重要だ。そのためにテレマティクスでは、車両データだけでなく、業務から生まれる関連データや、社会的な情報なども収集する必要がある。
こうして得られた情報をプローブデータと呼ぶ。プローブデータとはGPSを搭載した自動車から得られる移動軌跡情報(緯度経度・車両ID・時刻)のこと。
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