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2013年11月05日

「パクリ」ゲームブームの終焉と法律による総括

アイディアの盗用は違法?適法? ソーシャルゲームの「パクリ」ブームを振り返る

一昨年あたりから今年の前半まで、モバイル用のソーシャルゲーム市場においては、いわゆる「パクリ」が横行していた。あるゲームが流行すると、競合他社が似たようなゲームをリリースする、という状況である。特に、GREEの「釣り★スタ」とDeNAの「釣りゲータウン2」の紛争は最高裁まで争われたため、一般メディアなどで目にした方も多いのではないだろうか? こうした「パクリ」ブームは、「もう終わった」とも言われているが、今後もソーシャルゲーム以外の市場で繰り返されることが予想される。ソーシャルゲームの「パクリ」ブームを振り返り、また分析することで、今後のビジネスに役立つエッセンスを抽出していこう。

執筆:弁護士 河瀬 季


ソーシャルゲーム市場における「パクリ」ブームとその終焉

 約2年前、「TOKYO GAME SHOW 2011」における、GREEの田中社長の「ある流行っているものがあったら、同じようなものを作りまくるべきだと思う」という発言が賛否両論を巻き起こした。GREEやDeNAが覇権を争ったモバイルのソーシャルゲーム市場では、あるメーカーがヒット作を出すと、他のメーカーがそれと同じようなゲームをリリースするという、この意味での「パクリ」が横行しており、田中発言は、そうした「パクリ」を良しとするものと受け取られたのだ。

 ソーシャルゲーム市場における「パクリ」問題は、その倫理的是非が議論されるのみならず、裁判上でも激しく争われた。代表的なのは、今年4月に決着した、GREEの「釣り★スタ」とDeNAの「釣りゲータウン2」の間の訴訟だ。GREEがDeNAを、「盗用である」旨主張して訴えたのだが、4月の最高裁決定により、GREEの敗訴が確定した。

 こうした訴訟で問題になったのは、「アイディアの盗用」に関する法的な限界点である。モバイルゲームに限らず、そもそもゲームやプログラムに限らず、あらゆる業種のビジネスマンにとって、「他人事」とは言い切れないものだ。

 GREEとDeNAの訴訟も決着した2013年、モバイルゲームの「パクリ」は、市場の縮小や寡占化により、既にブームが終わった、とする向きもある。そうした今だからこそ、ブームを振り返りながら、こうした「パクリ」に対して法律がどのように働くのか、一連の「ブーム」から今後に活かせる教訓は何か、検討していこう。

他社のアイディアを盗用することは違法なのか

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