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  • 2014/01/10 掲載

英国鉄道車両の大量受注の功労人が明かす、競合優位性のあるモノづくり

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世界の激しい変化の中で企業が生き残り、存在感を高めていくためには、自社製品やサービスのアドバンテージを生み出していくための努力を絶えず続けていかなければならない。たとえばモノづくりの現場では、一元的な情報管理とその共有/活用、あるいは設計者のアイデアをより速く具現化していくための取り組みなどが求められることになる。PTCのマイケル・M・キャンベル氏が未来のモノづくりの指針を示すとともに、英国の都市間高速鉄道計画で車両製造を受注した日立製作所 交通システム社の角廣崇氏が語った。

執筆:レッドオウル 西山 毅、構成:編集部 松尾慎司

執筆:レッドオウル 西山 毅、構成:編集部 松尾慎司

レッド オウル
編集&ライティング
1964年兵庫県生まれ。1989年早稲田大学理工学部卒業。89年4月、リクルートに入社。『月刊パッケージソフト』誌の広告制作ディレクター、FAX一斉同報サービス『FNX』の制作ディレクターを経て、94年7月、株式会社タスク・システムプロモーションに入社。広告制作ディレクター、Webコンテンツの企画・編集および原稿執筆などを担当。02年9月、株式会社ナッツコミュニケーションに入社、04年6月に取締役となり、主にWebコンテンツの企画・編集および原稿執筆を担当、企業広報誌や事例パンフレット等の制作ディレクションにも携わる。08年9月、個人事業主として独立(屋号:レッドオウル)、経営&IT分野を中心としたコンテンツの企画・編集・原稿執筆活動を開始し、現在に至る。
ブログ:http://ameblo.jp/westcrown/
Twitter:http://twitter.com/redowlnishiyama

製造業の課題解決を8つの領域で支援するPTCソリューション群

photo
PTC
CAD 製品部門
エグゼクティブバイスプレジデント
マイケル・M・キャンベル 氏
 PTCが支援するソリューション領域は、大きく8つに分類される。システム要件&検証、グローバル製品開発、グローバルソフトウェア開発、グローバルプラットフォーム、グローバル品質管理、マルチCAD&構想検討、製品情報分析、製造工程管理だ。

 米PTC社の日本法人であるPTCジャパン主催の「PTC Live Tech Forum」で登壇したPTC Inc. CAD製品部門 エグゼクティブバイスプレジデントのマイケル・M・キャンベル氏は、この中のシステム要件&検証について、「上流工程で顧客の声を把握し、それを要件として開発全体のプロセスに繋げていくためのものだ」と説明し、さらに「その要件が固まった後には、最終的に検証されなければならない」と強調した。

 これを実現する具体的な製品が、製品データの管理や開発時のコラボレーション、品質ライフサイクル管理などを支援する「PTC Windchill」で、いわばPLM(Products Life-cycle Management:製品ライフサイクル管理)の中核を担うものと位置付けられる。

 最近正式リリースされたばかりのPTC Windchill 10.2では、ビジュアルトレーサビリティの機能が拡張。“リレーションシップナビゲータ”と呼ばれる機能で、グラフィカルなフローチャートを使用して、製品要素間の関係を容易に把握することが可能になった。

「上流工程ではさまざまな変更が加えられて、要件が変わっていく。生産効率を高めるためには、その変更が設計側の詳細データにどんな影響を及ぼすのかを迅速に分析しなければならない。新しいバージョンでは、要件を構成する情報と製品側の構成情報との紐付きを視覚的に見せることで、データの関係性をより速く把握できるようにした」


 また新バージョンでは、8つのソリューション領域のうちのグローバル製品開発に関係する機能も強化されているという。

「特に開発プロセスに関わる知的財産をマネジメントするためのもので、すべてのデータを一元的に管理し、社内外のあらゆる開発関係者がそのデータを共有して、高いセキュリティ環境下でコラボレーションしていくことを可能にするもの」

 たとえば開発プロセスでは、CADデータだけでなく、Word形式やExcel形式などの文書データも管理する必要が出てくるが、これらのファイルをドラッグ&ドロップや右クリックなどの操作で、ネットワークの共有フォルダにアクセスしているようなイメージで扱うことができるようになっている。

「PTC Windchillの中で各文書の全バージョンも管理できるので、非常に直感的かつ効率的なドキュメント管理を実施することが可能となる」

 またCADデータの管理については、PTC Windchillと、設計者のアイデアを素早くビジュアル化できる設計ソフトウェアの「PTC Creo」とを組み合わせて活用することで、リリースされたデータに変更を加えることが非常に簡単になるという。

「“ベースライン”という機能を使って、リリース後のデータをコピーして新たなバージョンを作っていくことができるようになる。もちろんそのすべてのバージョンを管理することも可能だ」

【次ページ】日立製作所の英国鉄道車両受注の功労人が明かすモノづくり

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