DNPが開発したアプリは、スマートフォンのカメラで撮影した運転免許証などの画像データを、本人確認書類として申し込みデータとともに送信できるというもの。撮影した運転免許証に記載された「氏名」「生年月日」「住所」を自動的に入力項目に登録でき、口座開設に必要な入力の手間を省くことができる。

　本アプリは、東芝ソリューションがクラウドサービスとして提供する「クラウド版免許証OCR」機能を利用。氏名や住所などの項目をクラウド側では紐付けできない仕組みのため、個人を特定することが難しく、個人情報として漏洩するリスクは低いという。サーバーへのデータ送信はSSL通信で行い、Android搭載スマートフォン向けアプリについては、DNPのアプリ解析・改ざんを検知・シャットアウトするソフトを組み込むことで、セキュリティを強化した。

　今後DNPは、金融機関に向けて同様のアプリを提供し、金融機関における口座開設からICカード発行までの業務の効率化を支援していく考え。