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2014年02月28日

連載:あの業界のグローバルランキング

保険業界の世界ランキング:賢人バフェット氏の会社が世界2位、1位は日本のあの会社

生命保険や医療保険、損害保険といったサービスが含まれる「Insurance(保険)」企業は、保険料を原資とする巨大な機関投資家という側面を持つ。また、著名投資家のウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハサウェイも、実はその中核ビジネスは保険業務で、再保険と呼ばれる分野では巨大な売上を誇る。少子高齢化が進む中、日本の保険会社も、再編や海外進出を進め、企業規模を追うケースも増えてきた。そんな保険業界の世界ランキングはどうなっているのだろうか。

執筆:宮島 理

“分割前”の日本郵政がランキング1位

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 「Insurance(保険)」業界ランキングのトップは、日本の日本郵政(売上高1909億ドル)である。かんぽ生命保険に加えて日本郵便とゆうちょ銀行を傘下に持つ日本郵政は、基本的にドメスティックな企業でありながら、規模としては世界有数の巨大企業となっている。なお、将来的に日本郵政が分割されると、かんぽ生命保険単体ではランキングを下げることになりそうだ。

 2007年10月に日本郵政公社が民営化されて誕生した日本郵政は、2015年春の株式上場を目指しているが、今後の戦略がまだ定まっておらず、株式上場計画が明らかになるのは今年4月以降とされている。なお、かんぽ生命保険については新学資保険の販売が認可されるなど、成長戦略につながる新しい動きも見られる。

 一方で、分割されてもかんぽ生命の保険料収入は国内最大規模。日本郵政の業務拡大は民業圧迫になるとの批判が国内にあるほか、米国でも政府出資企業の業務拡大は公正な競争を阻害するとの不満の声が大きく、環太平洋経済連携協定(TPP)をめぐる日米協議ではかんぽ生命保険の業務拡大が議題となっていた。

 2013年7月に日本郵政がアメリカンファミリー生命保険(アフラック)のがん保険を販売することを発表してからは、米国側の不満は抑えられているようだが、日本郵政が完全民営化(株式上場)されるまでは、この問題はくすぶりそうである。

バフェット氏が率いる巨大保険会社

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バークシャー・ハサウェイの売上高と営業利益の推移。バフェット氏が経営権を握ってからの45年間で、毎年20%超の利回りをあげ、同社の株価は約82万%の上昇をみせた。

 業界ランキング第2位に入っている米国のバークシャー・ハサウェイ(売上高1625億ドル)は、著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる会社だ。

 一般には単なる投資ファンドと見られがちな同社だが、中核ビジネスは保険業務。ガイコ、ジェネラル再保険といった保険会社を子会社としている(再保険とは損害保険の一種で保険会社のリスクを引き受ける保険)。ほかにもエネルギーや繊維、建材、小売といった分野に進出している。

 グラフのように、バークシャー・ハサウェイの近年の売上高は順調に伸びている。もともとは紡績会社だったバークシャー・ハサウェイをバフェット氏が1962年に買収し、保険業務を中核とする巨大企業へと育て上げたのである。バフェット氏が経営権を握ってからの45年間で、同社の株価は約82万%の上昇をみせた。コカ・コーラ、アメリカン・エクスプレスの筆頭株主でもある。

 このように保険とはちょっと異なる面が話題になりがちな企業が第1位と第2位を占める保険業界だが、第3位以下から保険専業で著名な企業が名を連ねることになる。以下が保険業界の世界ランキングだ。

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保険業界の世界ランキング


 業界ランキング第3位は、日本の消費者にもおなじみのアクサ(売上高1546億ドル)だ。フランスの企業で、1817年に設立された保険会社コンパニー・ダシュランス・ミューチュエル・コントル・ランサンディを前身としている。1985年に社名がAXA(アクサ)となった。1999年にはイギリスのガーディアン・ロイヤル・エクスチェンジを、2004年には米国のマネーグループを、2007年には韓国の教保自動車保険を、2008年にはスペインのINGセグロスを買収するなど、M&Aも活発に行っている。

【次ページ】日本郵政以外の日本の保険会社のランキングは?

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