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- 2014/04/16 掲載
伊藤直也氏が語る、Immutable Infrastructureとは(前編)
ITジャーナリスト/Publickeyブロガー。大学でUNIXを学び、株式会社アスキーに入社。データベースのテクニカルサポート、月刊アスキーNT編集部 副編集長などを経て1998年退社、フリーランスライターに。2000年、株式会社アットマーク・アイティ設立に参画、オンラインメディア部門の役員として2007年にIPOを実現、2008年に退社。再びフリーランスとして独立し、2009年にブログメディアPublickeyを開始。現在に至る。
伊藤氏のセッションの内容をまとめました。
Immutable Infrastructureは実際には廃棄可能なコンポーネント
伊藤直也氏。DeNAで話すときが来たとは感慨深い(伊藤氏は元GREE)。Immutable Infrastructureとは「不変のインフラ」ということなのですが、実際にはDisposable Components、廃棄可能なコンポーネントと言った方が現実を表しているかなと思います。
Immutableって言うと、サーバをセットアップしたら手を付けないという意味になりますけど、それよりも必要になったらサーバを作って、いらなくなったら捨ててしまうというのがImmutable Infrastructureの特徴です。
ただ「Disposable Components」っていうのはバズワード感が足りない(笑)。たぶん「Disposable Components勉強会」という名前だとこんなに人が集まったりしないと思うので(笑)、まあImmutable Infrastructureって言っといた方がかっこいい気がします。
そもそもなんでDisposableとかImmutableなのかっていうと、こういうこと、ありますよね。ある日、Railsサーバが納品されて、設定をいろいろ加えていって、そこに半年ぶりにRailsアプリをデプロイしようとするとき、果たしてちゃんとできるのか。ちょっとそのサーバ、動いてるんだから触るなよ、という状況になってるような。
つまり普通、サーバにはどんな設定が行われていて、いまどういう状態になっているのか、管理をしなければならない。
これまでは、例えば手順書を書いておいて、新しくサーバを導入して同じ状態にしたかったら手順書に従って手で実行するか、シェルスクリプト書いて実行するとか、工夫してきたところに、ChefやPuppetといったツールが出てきて、サーバの状態をコードで書けるようになった、というのが去年のホットなトピックでした。
でも、そもそも状態管理をするという前提ではなく、状態管理しなくてもいいじゃん、というコロンブスの卵みたいな発想が出てきて、それがImmutable Infrastructureの始まりだったと。
毎回サーバを新しくすればすっきりするよね
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