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- 2014/08/06 掲載
関西流ベタベタIT商法の挑戦110~企画力とネットパワーで旅館を切り盛りする名物女将
合同会社 関西商魂
代表
稼働率300%を目指す
石橋さんが若女将として大和屋に嫁いだのは今から27年前のこと。それまでは旅行会社で働く普通のOLだった。当時のことを石橋さんは「バブルの真っ只中ということもあり、先代の社長が30億円を投資して新館を建てました。でも、すぐにバブルははじけて借金だけが残り、月6,000万円のノルマが重く圧し掛かったんです」と話す。 繁華街のど真ん中にある老舗の旅館といえども満室にすることは難しい。ましてや頼みの修学旅行生などの団体客が減少。当時は月4,000万円を売り上げるのが精一杯だったのだという。銀行からは「もう、潰れてますやん」と言われ、四面楚歌の状態。しかも若女将になって4年目に先代が亡くなり、どん底を味わうことになる。
「決算書を見てビックリ。古い会社にありがちなどんぶり勘定で借金は雪だるま式に膨らんでいましたね。数字に弱かった私は経理学校に通い簿記を学び、セミナーにも参加し一から経営の勉強を始めたのです」と語る石橋さんは一大決心をする。それは民事再生を適用することだった。金融機関の支援を受けて再生の道を模索するという苦渋の決断だった。
債権者に迷惑をかけられないと旅館経営に斬新なアイデアを次々と投入していく。テーマは「平面から立体へ」。今までは宿泊だけに使っていた部屋を立体的に回していく手法を考案した。
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