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2014年09月29日

ソフトウェア品質シンポジウム 2014

東京海上日動システムズ前社長 横塚裕志氏が語る、新しい時代の「品質」の定義

ソフトウェアがビジネスの成否を握る時代に、ソフトウェアの品質はどう定義されるのか。9月10日から12日の3日間、東洋大学で開催された日本科学技術連盟主催の「ソフトウェア品質シンポジウム 2014」(SQiP 2014)基調講演では、東京海上日動システムズ顧問 横塚 裕志氏が登壇。「ビジネスが変わる…品質が変わる」と題し、ビジネスがソフトウェアによって作られていく時代のソフトウェア品質について、新たな考え方が提唱されました。そしてこの新しいソフトウェア品質に基づくと、従来のIT業界におけるビジネスモデルやマインドを大きく変える必要があることも説かれています。基調講演の内容をダイジェストで紹介します。

執筆:Publickey 新野淳一

ビジネスが変わる…品質が変わる

 東京海上日動システムズ 前社長、現在は東京海上日動システムズ 顧問 横塚裕志氏。

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 品質というのはつねに変わり続ける、それはビジネスが変わっているからで、品質管理部などが何年も同じ品質管理をやっているのはおかしい、という話をしようと思います。

 いまはモノづくりからコトづくりになっている時代です。例えばソニーのウォークマンは世界を圧倒しましたが、iPodに負けてしまいました。これは音質という品質で負けたのではありません。iPodとiTunesという体験がお客様に選ばれた。音質という品質だけでは世界に勝てなかった。

 新聞もデジタルになると、記者が記事を書く品質もがらっと変わると聞きました。印刷して配る新聞はあとから修正できません。ですから一語一句徹底してチェックしてから出します。ところがデジタルの世界ではいつでも修正ができます。むしろ早く情報を伝える方が大事になってきている。記事を書く品質の基準が変わっている。

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 時代が変わるとビジネスが変化して、求められる品質も変わる。

 そこでわれわれのビジネスがどうなっていくのかを想像した上で、これから品質がどうなるかについて考えていきます。

 スマートデバイスが爆発的に増加していまし、オンラインビジネスもこれまで以上に増加するでしょう。米国のリテールビジネスでオンライン化されているのはまだ6%だと言われています。残りの94%にもオンライン化が押し寄せることは間違いありません。

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 こういうことを想定して、通信料もコンピューティング費用もほとんど無料に近づいていく、そういうときにどういうビジネスになるか。オンラインビジネスがこれまで以上に増加する、ということが想定されると思います。

 東京海上日動ではスマートフォンで買える1日単位の自動車保険というのを販売したのですが、これが非常にヒットしました。昔は1日だけの保険なんてどうやって売るんだよ、という話でしたが、いまは誰もがスマートフォンを持っていますからね。

 するとソフトウェアの品質がビジネスの浮き沈みを握るようになるわけです。お客様が直接、私たちのソフトウェアを評価する。ということは、ソフトウェアの品質が良くないとお客様が商品やサービスを選んでくれません。

 じゃあ、ソフトウェアの品質とは何なのか。そこを考えなくてはいけません。お客様からみて品質がどう感じるのか、ということを考えるのが、これからのビジネスの鍵を握るわけです。

【次ページ】 新しい品質とは、生産量は小さく効果は大きく早く

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