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2014年10月20日

「Dreamforce 2014」 基調講演レポート

「6つのピースがすべて揃った」Salesforce ベニオフCEOが次に目指すゴールとは

10月13日から16日(現地時間)の4日間に渡り、米サンフランシスコで開催されたSalesforce.com(以下、Salesforce)の年次カンファレンス「Dreamforce 2014」。今年で15回目となる本イベントには14万5000人という過去最高の参加者を世界中から集め、サンフランシスコの中心街をコーポレートカラーのブルーで埋め尽くしている。出展社数は400社、セッション数は1450を超え、オンラインでの参加者はワールドワイドで500万人に上る。ゲストスピーカーにはヒラリー・クリントン前国務長官や世界経済フォーラム主催のクラウス・シュワブ博士、前副大統領のアル・ゴア氏といったビッグネームが並び、ベニオフCEOの政治力の強さがあらためて際立つ。

執筆:五味 明子

 開催2日目となる10月14日には、SalesforceのCEO マーク・ベニオフ氏による基調講演が行われた。Dreamforceでは毎回、ベニオフCEOによるこのキーノートが同社の次の1年の方向性を示すものとして捉えられている。世界No.1となったCRM企業が次に目指すゴールはどこにあるのか。本稿では現地で取材した内容をもとに、Salesforceという企業の新たな戦略を考察してみたい。

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Salesforce CEO マーク・ベニオフ氏



ベールを脱いだWave、第6番目のクラウドプラットフォームは"アナリティクス"

 今回のDreamforceで、Salesforceは3つの大きな発表を行っている。

・クラウド上でのアナリティクスを実現するプラットフォーム「Wave」
・モバイルアプリケーション開発プラットフォーム「Salesforce1 Lightning」
・「Salesforce1 for Windows」「Salesforce for Office」などMicrosoftとのパートナーシップ強化

 ベニオフCEOは、基調講演においてWaveとLightningついての紹介を行っている。最初に紹介したのはWaveだ。Salesforceはこれまで、5つのクラウド製品群(セールス/サービス/マーケティング/コミュニティ/アプリケーション開発)を展開してきたが、6つめの製品群として「アナリティクスクラウド」を今回ローンチし、その中心的ソリューションとなるプラットフォームがWaveとなる。

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Salesforceのクラウド製品群。いままで空いていた6つめのピース(クエスチョンマーク部分)にはめ込まれるのがアナリティクスクラウドになる


 2012年初めごろからコード名「Project Wave」として2年半に渡って開発が進められきたWaveだが、ベニオフCEOはこれを「誰もが使えるアナリティクスサービス」と表現する。ビッグデータという単語がバズワードとなって久しいが、大量のデータを収集し、分析するソリューションは今もオンプレミスが中心だ。必然的にアナリティクスサービスを利用できるユーザー層も大きく限定されてしまう。

 こうした現状に対し、ベニオフCEOは「私はもう何年もビッグデータサービスは誰もが使えるものではなければならないと主張してきた。そして今の時代、誰もが使えるというのは、モバイルファーストであるということだ」と語り、すべてのビジネスユーザーがモバイルデバイス上でのアナリティクスを容易に行えるプラットフォームがWaveであるとしている。

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Waveは「分析したくてもできなかったすべてのユーザ」にリーチすることをめざすとベニオフCEO。ポイントは「直感的」「ファスト」「クラウド」


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