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2014年10月30日

ヤフー 志村 一隆氏、大日本印刷 池田 敬二氏が語る動画・電子書籍ビジネスの未来

ゲーム、漫画、アイドルなど、日本のヲタク文化を支えるコンテンツは、良きにつけ悪しきにつけ世界中に大きな影響をもたらしている。最近では、このようなコンテンツを「クールジャパン」として、いかに世界に発信し、実りあるビジネスに育てていくべきか、国主導による動きも見られるところだ。先ごろ開催されたオプンラボ主催セミナー「日本のコンテンツビジネスとテクノロジーの未来予想図」では、ヤフーの志村 一隆氏と大日本印刷の池田 敬二氏が、動画と電子書籍コンテンツビジネスの可能性について説明した。

執筆:フリーライター 井上 猛雄

日本はアジアにおけるコンテンツの“聖地”

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ヤフー
マーケティングソリューションカンパニー
マーケティングイノベーション本部
エバンジェリスト
志村 一隆氏

 ヤフーの志村 一隆氏は、WOWOWや情報通信総合研究所などを経て、国内外におけるメディアやコンテンツ業界の調査研究に従事してきた研究者であり、一方で水墨画家としても活動するアーティストでもある。

 同氏は、夏季休暇中に、ジャカルタ、クアラルンプール、シンガポール、バンコク、ホーチミン、台北など、アジアの多くの都市を訪問し、現地の生の空気に触れてきたという。志村氏は、アジア各国の特に印象に残った点を報告した。

「バンコクでもホーチミンでもジャカルタでも、たくさんのバイクであふれ、交通渋滞が酷くて、ほとんど動かない状態。インフラ以上が人に追いついていない感じだ。そういう事情もあってだろうか、放送局の人たちは、時間に遅れてやってきても全く悪びれる様子はなかった」(志村氏)

 おおらかさが関係しているのか定かではないが、タイではテレビ番組が決められたタイムスケジュールで放送されるわけではないそうだ。志村氏は「日本のアニメも多く流れているが、正味25分間の放送が終わると、すぐに次の番組になる。さらにバンコクでは、テレビを見ていると突然、国歌が流れたりする。政権放送が始まると予定がずれ込み、いつ番組がスタートするのか現地の人も分からない。そのため日本のテレビ雑誌のようなものが成立しない」と、日本との差について指摘した。

 とはいえいくつかの点においては、アジアの流行や文化は日本のそれと同じようなものだという。食文化では、丸亀製麺、天丼てんや、大戸屋など、おなじみの店舗が進出している。ムスリム系を除けばファッションも同様だ。

 家電売り場では、4Kや曲面テレビが普通に売られており、ケータイも広く浸透している。若者はスマホで自撮りしたり、日本と同じよう使い方をして毎日の生活を楽しんでいるという。

「デジタル機器については、日本より進んでいるかもしれない。たとえば、台北で乗ったタクシーのバックシートTVは印象的。画質も良く、CMもあり、かなり力が入っていた。スマホをカーナビ代わりに活用したり、タクシーを呼ぶアプリも利用していた。驚いたのはクアラルンプールのデジタルサイネージだ。街中に設置され、スクリーンだらけだった」(志村氏)

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アジアの流行は日本と変わらない。むしろデジタル系では日本より進んでいるようだ。写真は、台北のタクシーに付帯していたバックシートTVの様子


 一方、コンテンツ系では日本の人気アニメがあふれ、一日中流れていた。現地では「ドラえもん」と「キティちゃん」のグッズが大人気である。日本で行きたい場所の筆頭にピューロランドが挙がるほどだ。また「Dr.スランプ アラレちゃん」や「仮面ライダー」にも人気が集まっている。志村氏は「日本のコンテンツがアジアに波及している。どんどん広めていけば、日本が“聖地”になり、後々よい結果をもたらすだろう」と述べた。

 このような状況を踏まえ、志村氏はアジアにおけるメディアビジネスの可能性についても触れた。

【次ページ】電子書籍市場に起こりつつある、インディーズのムーブメント

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