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  • 2014/10/29 掲載

ガートナー ハイプ・サイクルの生みの親が語る、先進テクノロジー活用における4つの罠

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テクノロジーの進展を示すガートナーの「ハイプ・サイクル」登場から20年、ハイプ・サイクルを発案したジャッキー・フェン氏が来日し、テクノロジトレンドについての提言を行った。単独インタビューの機会も得たので、合わせて紹介する。

なぜハイプ・サイクルは生まれるのか

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ガートナー
リサーチ部門
バイス プレジデント 兼
ガートナー
フェロー
ジャッキー・フェン氏
 ガートナーのハイプ・サイクルとは、2000を超えるテクノロジーを119の分野にグループ化し、その成熟度や企業にもたらすメリット、今後の方向性に関する分析情報を、企業の戦略・企画部門に提供するもの(参考リンク:2014年のハイプサイクル)。

 なぜハイプ・サイクルは生まれるのか。その理由について、フェン氏は「ギャップが発生するから」と語る。人は新しいテクノロジーが登場するとワクワクするし、メディアも注目を集める。それが過度な期待へとつながっていくが、思った通りの成果が得られないと幻滅する。

 一方でテクノロジーは少しずつ高度化していく。パフォーマンスやバリューは、なだらかなカーブを描きながら成熟化していき、幻滅していても、普及・啓蒙が進むなかで、いつかは人々の期待と一致してくる。

 この2つを掛け合わせた結果、あのような曲線を描くことになるのだという。

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ハイプ・サイクルの構成要素
(出典:ガートナー)


ハイプ・サイクルにある4つの罠

 では、このハイプ・サイクルを活用するにはどうしたら良いのか?フェン氏はテクノロジーをみるうえで、「4つの罠がある」と説明する。

 1つめの罠は、テクノロジーに対する過度な期待だ。先述したように、人は新しいテクノロジーに過度な期待を抱いてしまう。

 2つめの罠は、期待が満たされないとわかったときに見限ってしまうことだ。テクノロジーの進歩はゆるやかに進む。そのため、過度な期待が裏切られたからといって見限ってしまうと得られる価値を取りこぼしてしまう可能性がある。

 3つめの罠は、テクノロジーのキャッチアップが遅れるという罠だ。テクノロジーがどういった進展を遂げているのかを見守る人がいない場合、それを見逃してしまう可能性がある。

 4つめの罠は、テクノロジーが安定期に入ったあとも、このテクノロジーを使い続けてしまうという罠だ。パッチでつぎはぎしながら使い続けるよりも、新しいテクノロジーを使う時期に来ているかもしれないということを考えなくてはならない。

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ハイプ・サイクルの4つの罠
(出典:ガートナー)


 ガートナーがハイプ・サイクルが誕生したのは1995年。今年で20年目を迎える。実は1年目に書かれていたものでも、音声認識などの技術は20年たってもまだ成熟しておらず、それぞれの要素技術はいまもハイプ・サイクル上に載っている状況だ。

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1995年に発表した初めてのハイプ・サイクル
(出典:ガートナー)


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