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2015年03月24日

日本食ブームは本当か?

食品メーカーの世界ランキング:ネスレやペプシコ、コカ・コーラなど欧米企業が圧倒

食品産業は、世界各地に根ざしたきわめてドメスティックな産業だ。しかし、社会活動のグローバル化に伴って、食文化の国際交流も活発になり、多国籍化した巨大食品メーカーも登場するようになった。食品売上高世界第1位であるスイスのネスレ、第2位である米国のペプシコなどは、その代表と言えよう。食品市場をリードしているのは、消費大国をバックとする欧米勢だが、キリン・アサヒ・サントリーといった酒類メーカーを先頭に、日本勢も世界市場への飛躍をうかがう。飽和状態となった先進国市場から海外に打って出る食品メーカーが続出するのは必至で、アジアを主戦場とする新興国市場の争奪戦が、グローバルメーカーの間で白熱化しそうだ。

執筆:野澤 正毅 企画:編集部 松尾慎司

食文化のグローバル化で食品産業も国際化

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 食品は人間の生活に欠くべからざる必需品だ。したがって、食品産業は人類の歴史とともに歩んできたと言ってもいい。食糧の狩猟・採取生活から、農耕生活へと移行することで、まさに人類の文明がスタートしたのである。

 世の中には多種多様な食品がある。生鮮食品に手を加えた加工食品だけでも、小麦粉、砂糖、調味料、食用油、酒、茶・コーヒー、パン、菓子、畜肉加工品(ハム・ソーセージなど)、乳製品といった具合に、数え切れないほどの種類がある。スーパーマーケットやコンビニエンスストアに行けば、何千アイテムもの加工食品が並べられている。よって食品産業の裾野は広く、日本の場合、食品業界(食料品製造業と飲料・たばこ・飼料製造業)の出荷額は年間約33兆円、全製造業に占める割合は約12%にも達している。

 加工食品は、中には冷凍食品やレトルト食品のように、科学技術の発達とともに生まれた新しいカテゴリーもあるが、その大半は長い歴史を有している。たとえば、紀元前15世紀ごろの古代エジプトの壁画には、ビール醸造の様子が描かれている。

 食品産業は、もともとドメスティックな産業であることも大きな特徴だ。かつては地域によって入手できる食材の種類も食文化も異なり、しかも、食品は保存が難しかったからである。

 ところが、貿易の拡大や加工・保存技術の発達によって、食品産業も国境を越えて発展するようになった。たとえば、日本でも戦国時代、キリスト教とともにワインや洋菓子(カステラや金平糖など)が西洋から渡来した。さらに、明治維新を機に西洋料理が一気に普及した。

 NHKの連続テレビドラマ「マッサン」は、本場のスコットランドに負けないウイスキーを日本でも作るというストーリーだが、西洋から新しい食文化を導入した典型例である。日本ではフランス、イタリア、スペイン、ロシア、中国、タイ、インド、トルコ、メキシコなど世界各国の料理が楽しめることはご存じの通りだが、そうした食文化のグローバル化が、食品産業の国際的な事業展開にとって、追い風になっていると言えよう。

生産規模の拡大で巨大化した飲料・ビールメーカー

 食品部門売上高による食品・飲料メーカーのグローバルランキングは、次のとおりである。

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(クリックで拡大)

食品メーカーの世界ランキング


 トップ20には、消費大国である欧米の企業が多く入っている。また、大量生産・大量販売ができ、生産規模の拡大によって経営効率を追求しやすい飲料・ビールといったカテゴリーのメーカーが、巨大化していることも見て取れる。

【次ページ】新興国での市場獲得とブランド確立が海外事業のカギ

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