• 2015/03/24 掲載

国立科学博物館と凸版印刷、3Dプリンタでティラノサウルスの全身骨格を復元

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国立科学博物館は24日、凸版印刷と共同で、世界で未だ化石が発見されていないティラノサウルスの幼体の全身骨格をデジタルで復元し、3Dプリンタで全身復元骨格を作成したと発表。リニューアルオープン国立科学博物館で、7月14日より展示・公開される。
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デジタル復元した幼体のティラノサウルスの全身骨格

 凸版印刷と国立科学博物館は2013年より、体験型科学学習コンテンツを開発する共同事業を開始。第1弾として国立科学博物館が所蔵するティラノサウルスとトリケラトプスの骨格標本を3Dデジタル計測し、最新の研究成果をもとにバーチャルリアリティ(VR)をコンテンツ化した「V×Rダイナソー」を開発している。

 今回はその第2弾として、両社が幼体のティラノサウルスを3Dプリンタで全身復元骨格を作成した。復元にあたっては、ティラノサウルスに近縁でモンゴルのゴビ砂漠で発見されるタルボサウルスの中で、2011年に初めて報告された幼体の化石を凸版印刷が3D計測。国立科学博物館の監修のもと、タルボサウルスとティラノサウルスの差異を反映させた。

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幼体のティラノサウルスのデジタル復元のフロー図

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 復元したデータは3Dプリンタで出力され、7月14日にリニューアルオープンする国立科学博物館で公開される。監修者の国立科学博物館 地学研究部 生命進化史研究グループ長真鍋 真氏はこの取り組みの意義について次のようにコメントしている。

「これは、サイエンスを見える『形』にするテクノロジーとのコラボレーションであるだけでなく、博物館に集う子どもや大人たちとも科学の仮説を共有するこという意義があります。将来、ティラノサウルスの幼体の化石が発見されたら、この仮説が正しかったのかどうかが検証されることになります。この展示室で恐竜に興味をもった子どもたちの中から未来の恐竜学者が生まれ、いつか私たちの仮説を検証してくれることを願っています」

 凸版印刷と国立科学博物館は今後、幼体のティラノサウルス復元データから作成したVRコンテンツを「V×Rダイナソー」にラインナップ化し、成体と幼体のティラノサウルスを比較するなど体験型学習展示コンテンツとして展開していく予定。

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