• 会員限定
  • 2015/05/22 掲載

コンテンツマーケティングとは何か?イノーバ 宗像淳社長に聞く、基礎から活用事例まで

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
記事をお気に入りリストに登録することができます。
記事や動画などのコンテンツを活用した「コンテンツマーケティング」という手法が注目を集めている。情報を発信して人を集め、それを売上につなげるという行為は古くから行われてきたが、なぜ今、コンテンツマーケティングが求められるのか。コンテンツマーケティング支援を専門に手がけるイノーバの代表取締役社長CEOをつとめる宗像淳氏に話を聞いた。
(聞き手は編集部 松尾慎司)

photo
イノーバ
代表取締役社長CEO
宗像 淳 氏

コンテンツマーケティングとは何なのか

関連記事
──コンテンツマーケティングという言葉が注目を集めています。一体どのようなものなのでしょうか。

宗像氏:起点となっているのは、商品を売る前に“顧客を主役に据えて、自社がどう役に立てる存在になるのか、どんなメリットを提供していくのか”という発想です。

 この考え方を具現化していくための方法がコンテンツマーケティングであり、顧客にとって役に立つコンテンツを作って提供することで、集客やその後の育成、さらにはロイヤリティの向上を図って定着してもらうことを目指すものです。

──現在ではデジタルマーケティング全般が注目を集めていますが、その中でコンテンツマーケティングはどのような位置付けになるのでしょうか。

宗像氏:以前ならよい商品を作って、大々的に露出する広告を打てば、ある程度売上も読むことができたのですが、今はそうではありません。従来はターゲットに届いていたマーケティング手法の効果が出にくくなってきているのです。

 その背景にあるのは、情報が溢れかえり、受け手側がその取捨選択をするようになってきたことです。顧客が賢く買い物をするようになり、企業のWebサイトだけでなく、口コミサイトも見れば、直接友人に聞いたりもする。複数の情報源を比較検討し、購入する商品について、主体性を持って選ぶようになってきているのです。

 この傾向はB2CだけでなくB2Bの取引においても同様です。営業担当者を呼ぶ前に自分たちで情報を集めて勉強し、納得して意思決定をしたいという企業が増えています。

 顧客側がそういう状況にある中で、ひたすら自社商品のメリットだけを訴えて、買ってくださいというスタイルはもう通用しません。むしろ顧客の製品選びをいかに楽にしてあげられるか。そして、そもそも自分たちの課題に気付いていない企業に気付きを与えられるか。そういったことを考えて情報提供をしていく。それが今のコンテンツマーケティングだと言えます。

──実際に取り組むうえでのポイントを教えてください。

宗像氏:出発点となるのは、顧客の購入段階を大きく4つに分けて、その各々にマッチするコンテンツを設計することです。

 1つめが自社の課題をまだ認識しておらず、日々情報収集をしている段階、2つめが自社の課題を認識して、選択肢を洗い出しはじめる段階、3つめが具体的に商品を選定する段階、そして4つめが買った後で使いこなしたいという段階で、この各フェーズにいる顧客が必要とするコンテンツはこういうものではないかを考えるのが、コンテンツマーケティングの最初の大きなステップとなります。

──B2Bであれば、購買プロセスが長期にわたるので、より親和性が高そうですね。

【次ページ】コンテンツを見つけてもらえないという問題

関連タグ

関連コンテンツ

オンライン

アップデートに振り回されない 今やるべきSEO

今回は、累計約2,000社とのSEO取り組み実績のあるSpeeeが、アルゴリズムアップデートに強くなるためのSEOというテーマでセミナーを開催します。 24年3月に約4ヶ月ぶりとなるコアアルゴリズムアップデートが実施されました。 また同時に new spam policies の発表を行い、スパムアップデートも実施しています。 複数のシステムを調整しており通常のコアアップデートより複雑で、完了まで1ヶ月(通常は1?2週間)におよぶことが想定される、と公表されています。 アルゴリズムアップデートは、様々な業界やコンテンツの広範囲に影響を与えておりますが、Googleは上記以外にも大小様々なアップデートを実施しております。 Googleがアップデートを行う背景には、「より良い検索体験を提供する」という使命を実現する、というのがございます。 その使命の実現のため、時代の潮流を踏まえた新たな概念を取り入れたり、またAIなどの最新技術を用いたりしながら、日々バージョンアップを図っております。 今回のセミナーではまず、直近実施されたアルゴリズムアップデートを中心に、Googleが近年実施したアップデートの変化の傾向、及びGoogle自身やその関係者の発信内容を読み解きます。 それらを踏まえて、Googleがどのようなサイトを評価するのか、自社サイトでどのような方針のもとSEOを進めていくべきなのかを解説します。 ご参加いただいた方には、特典としてSEOヘルスチェックシートをご用意していますので、ぜひご参加ください。

オンライン

SEOはインハウス?外注? - 両方のやり方の比較やSEOのポイントを徹底解説

今回のセミナーは、昨年好評をいただいた『インハウスSEO』がテーマです。 「SEOに注力しており、より本格化するためにやり方や体制を見直したい」 「まずは内製でSEOには取り組みたいが、何からすればいいのかわからない」 「本当に内製でSEOの成果は出せるのか」 など様々な理由から、『SEOにインハウスで取り組むべきか』お悩みの方は多いかと思います。 今回のセミナーでは、インハウスSEOと外注のそれぞれやり方を比較し、そのメリット・デメリットなどを、詳しく解説します。 弊社においても、近年「インハウスSEOに取り組みたい」というご相談をいただくことが増えております。 ただし、SEOは中長期を見据えて取り組むことが前提となる施策であることから、短期的な視点で「自社でプロジェクトを回せるようになりたい」といった意向のみでなく、 コストや運用の負荷など様々な観点を比較し、売上やコンバージョンを最大化させるために、自社に見合う方法を合理的に決める必要がございます。 セミナー本編においては、まずSEOプロジェクトの基本的な進め方や実施する施策のイメージを皆様に持っていただきます。 その上で、インハウスSEOと外注での実施方法についてメリット・デメリットを比較し、それぞれどのような事業者様に向いているのか、わかりやすく説明します。 ご参加いただいた方には、特典としてコンテンツのユーザーインテントをチェックできる「サイトヘルスチェックシート」をご用意していますので、ぜひご参加ください。

あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

必要な会員情報が不足しています。

必要な会員情報をすべてご登録いただくまでは、以下のサービスがご利用いただけません。

  • 記事閲覧数の制限なし

  • [お気に入り]ボタンでの記事取り置き

  • タグフォロー

  • おすすめコンテンツの表示

詳細情報を入力して
会員限定機能を使いこなしましょう!

詳細はこちら 詳細情報の入力へ進む
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます