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  • 2015/05/15 掲載

伊藤 直也氏が明かす、昨今のアーキテクチャやパラダイムの背後にあるテーマ

QCon TOkyo 2015 講演(前編)

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最新のITと関連技術をエンジニアの視点で掘り下げるイベント「QCon Tokyo 2015 Conference」が4月21日に都内で開催されました。そのセッションの1つとしてKAIZEN platform Inc.の伊藤直也氏が行ったのが、「モダンWebシステム開発」と題して、最近のWebアプリケーションに関する技術に共通する傾向を探った講演です。ChefやPuppetなどによるInfrastructre as CodeからImmutable Infrastructureなどのインフラ周りからReactなどのフロントエンドにまで共通する考え方とは何か、示唆に富むその内容をダイジェストで紹介します。

Publickey 新野淳一

Publickey 新野淳一

ITジャーナリスト/Publickeyブロガー。大学でUNIXを学び、株式会社アスキーに入社。データベースのテクニカルサポート、月刊アスキーNT編集部 副編集長などを経て1998年退社、フリーランスライターに。2000年、株式会社アットマーク・アイティ設立に参画、オンラインメディア部門の役員として2007年にIPOを実現、2008年に退社。再びフリーランスとして独立し、2009年にブログメディアPublickeyを開始。現在に至る。

モダンWebシステム開発

 Kaizen Platform, Inc. 伊藤直也氏。

 今日は45分の講演ですが、スライドを90枚作ってしまったので(笑)、ちょっと駆け足になるかもしれませんがお付き合いください。

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 ここ1年か2年くらいのあいだに、気になったアーキテクチャやパラダイムの概観をして、モダンなアーキテクチャやパラダイムの傾向を見ていきたいと思います。

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 なぜモダンなアーキテクチャやパラダイムが要求されるかというと、クラウドを使ってシステムを作るのが当たり前になってきたのが大きい要因で、ただクラウドは便利なんですが、壊れやすく、サーバが止まったりすることがある。

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 クラウドは、サーバが止まってもシステムが止まることを避けるための部品は提供するけど、それをどう組み合わせて、止まらない、スケーラブルなシステムを作るのかは自分で考えてね、となっています。

 また、クラウドは縦にスケールするよりも横にサーバを並べて広げていくのが前提になっていて、そういうのを前提にシステムを設計しようとすると、従来通りのシステムやアプリケーションの設計だとうまくいかないこともあると。そこで新しい考え方が必要だねとなってきました。

 そこでインフラでは、「Infrastructure as Code」とか「Immutable Infrastructure」とか「コンテナ」とか、そういう話がいろいろでてきました。

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 アプリケーションだと「Microservices」とか、Facebookが作った「React」とか、少し飛んで「Functional Reactive Programming」とか、この辺が自分のアンテナでは最近話題になっていると思っています。

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 今日はこれらを見つつ考察してみようということです。

 で、結論として何が言いたいかというと、昨今のアーキテクチャやパラダイムの背後にあるテーマは「状態」や「依存関係」といった、これらがシステムが複雑化する原因なんですが、それとどう戦うかについて、よいパラダイムやアーキテクチャにはそこに明確な回答を持っていると。

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 ただこれがモダンかというと、計算機の歴史はずっとそういうものだ、という反論もあるかもしれませんが、僕はそういう風に見ていますと。

 それぞれを見ていきましょう。

【次ページ】 定着しつつあるInfrastructure as Codeとは

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