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2015年06月09日

ガートナー 池田武史氏が解説

IoTやSDNで迫られる企業ネットワークの再定義、ガートナーが推奨する5ステップとは

企業ネットワークを取り巻く状況が大きく変化してきている。その背景にあるのが、インターネットや無線の活用、BYODの普及などで、今後企業のネットワーク環境を考える上では、サーバ系やクライアント系、あるいは音声系の知識までが求められるようになる。また国内企業でネットワーク機器の構築や管理を専門に行う人材の50%は、2018年までに新たな領域への配置転換を余儀なくされるだろう。今後企業ネットワークは再定義される必要があり、そこで求められるテクノロジーや人材も改めて見直さなければならない。

執筆:ガートナー リサーチ部門 リサーチ ディレクター 池田 武史

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企業ネットワークは管理不能になる恐れがある

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 従来の企業ネットワークは、サーバやPCを使い、TCP/IPベースでルータやスイッチをつないで構築されてきた。複雑な構造ではあるが、基本的には静的な接続が多いので、一回構築してしまえば後は安定的に動作し、管理はしやすかった。ネットワークに関わる人たちも、ネットワークにどんなデバイスがつながるかという点に注意を払っておけば、それほど大きな問題が起こることもなかった。

 しかし最近では、ソーシャルやモバイル、クラウド、ビッグデータといったさまざまなテクノロジーが登場し、ネットワーク上のトラフィックやパスがダイナミックに変わる状況が生まれてきている。

 こうした状況が生まれたのは、この5〜6年の間に、ITを利用する際のさまざまな前提条件が変化してきたからだ。

 まず挙げられるのがユーザーの変化だ。現在では経営者や正社員だけでなく、派遣社員やグループ会社、他社の人たちと共同でITを使うようになった。利用される端末の種類も、これまではPCが中心だったが、今ではスマートフォンやタブレット、今後はウェアラブルデバイスも出てくるだろう。

 また、ITを利用する場所も、社内の自席だけでなく、会議室や出張先、あるいは移動中、自宅など大きく広がっている。さらにはサービスが配置される場所も、自社のデータセンターだけでなく、プロバイダーのデータセンター、さらにはIaaS/PaaS/SaaSといったプロバイダーのサービス上といったように多様化している。

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(クリックで拡大)

企業ネットワークは「静的」から「動的」な接続へ

(出典:ガートナー、2015)


 このように、明らかにITを利用する際の前提条件が変わってきているにも関わらず、企業のネットワーク環境はそのままで手を付けられていない。今のままでは企業ネットワークは、今後管理不能な状態へと向かっていくことになるだろう。

【次ページ】企業ネットワークを再定義する4つのテクノロジー

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