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2015年07月07日

ソフトウェア定義(SDx)とは何なのか? IBMやシスコ、HPなどの評価は? ガートナー

サーバやストレージ、ネットワークなどの物理的なITインフラをソフトウェアによってコントロールしようとするSDx(Software-Defined anything:ソフトウェア定義)。ガートナー リサーチ部門 バイスプレジデントのレイ・パケット氏は「SDxは、仮想化のレベルをハイパバイザーのさらに先に発展させて、ITインフラの柔軟性を向上させる」と指摘する一方で、SDxベンダーによるロックインが増えているという現実も明らかにした。

執筆:西山 毅

SDxの基盤となる仮想化が、他のインフラに影響を与えない環境変更を可能にする

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ガートナー
リサーチ部門
バイスプレジデント
レイ・パケット氏

 SDxは今、サーバを対象としたSDC(Software-defined Computing)やストレージを対象としたSDS(Software-defined Storage)、ネットワークを対象としたSDN(Software-defined Networking)、さらにはインフラ全体を包含したSDI(Software-defined Infrastructure)、データセンタを包含したSDDC(Software-defined Datacenter)など、さまざまな領域が対象となっている。ガートナー ITインフラストラクチャ&データセンター サミット2015に登壇したパケット氏は、SDxの仕組みを次のように説明する。

「SDxでは、仮想化された環境の中で、サーバ/ストレージ/ネットワークがリソースをワークロードに対して提供し、ワークロードがその機能を消費する形になる。またAPIをハードウェア側に用意するという話はよく耳にするが、SDxではハイパバイザーやOSなどソフトウェア側でAPIが呼び出されている。APIがRESTfulになっており、特にソフトウェアコンポーネントの中の仮想化レイヤーを介してAPIを呼び出している」

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(クリックで拡大)

SDxとは何か

(出典:ガートナー,2015)


 またパケット氏は、SDxの中で中心的な役割を果たすのが仮想化だと指摘。「この抽象化レイヤーがあることで、何か変更が発生した際にも、他のインフラストラクチャレイヤーにインパクトを与えることなく、変更を加えることが可能となる」と強調する。

「特にIT部門にとって大きなメリットとなるのが、仮想化によってワークロードを移動させることができるようになること。これによってHA(High Availability:高可用性)を担保できるし、災害復旧も容易になる。単に物理的なリソースを集約するだけでなく、アジリティ(=俊敏性)が増すため、自動化を図ることが可能になる」

SDxが価格のコントロールを可能にし、ITコストの低減を実現する

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 ガートナーの調査によれば、企業内において既に仮想化されたサーバ環境は、2014年の時点で約75%となっており、今後は仮想化できるサーバ環境との乖離も徐々に狭くなってきているという。

「両者の乖離が縮まってきているということは即ち、仮想化環境を管理する能力が自動化できているということだ。自動化が促進されることでサービスの品質は向上し、運用コストも低減できる。計画外停止の少なくとも40%は、オペレータのエラーによって発生しているという調査結果もあるが、自動化によってこの要因を排除することができる」

 このサーバ仮想化を考える時、1社のベンダーにするのか、あるいは2社にするのかという質問が数多く投げ掛けられるという。

【次ページ】SDNは一番古いが、成熟度は一番遅い。SDSは後追いだが、一番速く成熟

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