• 会員限定
  • 2016/03/02 掲載

アマゾンが語る「Amazonログイン&ペイメント」急拡大の理由、数百社が導入の成果とは

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
記事をお気に入りリストに登録することができます。
アマゾンが提供している「Amazonログイン&ペイメント」の導入企業が、この1年で急拡大している。なぜ、EC事業者がこぞってこのサービスを導入しているのか。一般ユーザーにはどのようなメリットがあるのか。アマゾンジャパンの井野川拓也氏が、同社のビジネスの現況と、Amazonログイン&ペイメントを導入した出前館や劇団四季、バッグ販売サイトなどの事例で生まれた成果などを解説した。

フリーライター 井上 猛雄

フリーライター 井上 猛雄

1962年東京生まれ。東京電機大学工学部卒業。産業用ロボットメーカーの研究所にて、サーボモーターやセンサーなどの研究開発に4年ほど携わる。その後、アスキー入社。週刊アスキー編集部、副編集長などを経て、2002年にフリーランスライターとして独立。おもにロボット、ネットワーク、エンタープライズ分野を中心として、Webや雑誌で記事を執筆。主な著書に『キカイはどこまで人の代わりができるか?』など。

Amazon創業者のベゾス氏が考えた成長モデル

photo
アマゾンジャパン
Amazonペイメント事業本部
事業部長
井野川 拓也 氏
 今やECの「覇者」となったアマゾン。同社の業績推移を見ると、2007年に148億ドルだった売上が、2015年には1,070億ドルと大きく成長を遂げた。特に最近の成長は著しく、前年比で20%も売上が伸びた。一方、集客力を見ると、現在のAmazon.co.jpにおける月間ユニークビジター数は3,000万を超えているという。

「サービスの利便性も高まりました。関東と関西を中心に全国9ヵ所の物流拠点があり、配送スピードの改善に努めています。たとえば、物流拠点に近い関東一円から、東海、関西にかけては、当日配送で約78%をカバーしています。また翌日配送では全国の約95%をカバーするまでに至りました」(井野川氏)

Amazonの3つのビジネスモデルと3つの最新トピックス

photo
Amazonのビジネスモデル。物品直販をメインに、ユーザー同士で商品を売買できる「Amazonマーケットプレイス」や、独自ECサイトでもAmazonアカウントでログイン決済が可能な「Amazonログイン&ペイメント」の3つの柱がある。

 アマゾンのビジネスモデルは大きく3つに分けられる。1つ目はWebサイトを通じた物品の直販。2つ目はユーザー同士で商品の売買ができる「Amazonマーケットプレイス」だ。Amazonのアカウントがあれば、フリーマーケットのように、誰でも他のユーザーが出品した商品を買える。Amazonは支払い処理代行や商品保証を行い、出品者から一部の手数料をもらう形だ。そして3つ目が「Amazonログイン&ペイメント」だ。これにより、独自ECサイトでもAmazonアカウントでログインし、安心して支払いが行える。

 次に、井野川氏は昨年のビジネスを振り返り、3つの最新トピックスを紹介した。

photo
商品を1時間以内で届ける
「Prime Now」。
1回890円で利用できるサービスで、
写真のようにスマートフォンの
専用アプリから
配送状況を地図で確認できる。
 1つ目のトピックスは、Amazon.co.jpでPrimeサービスの充実を図ったことだ。年間3,900円で同サービスの会員になると、当日・翌日配送のお急ぎ便や配送日時指定便が使い放題になるほか、ストリーミングサービスの「Prime Video」「Prime Music」の見放題・聞き放題、Prime会員限定の1日のみのセール「Prime Day」のタイムセールを先行利用できる。最新サービスとして、クラウドに動画や写真を無制限で保存できる「Prime Photo」も加わった。

 2つ目のトピックスは、注文後に1時間以内で商品を届けるサービス「Prime Now」の開始だ。これは1万5,000件の日用品から家電製品までを対象とし、1回890円で利用できるサービスだ(2時間便は無料)。スマートフォンの専用アプリから注文し、配送状況も地図から確認できる。東京、川崎、横浜、大阪、兵庫など、順次エリアを拡大中だという。

2016年2月23日にアナウンスされた新たな「Prime Now」対象エリア
 都・県 地域
 東京都 千代田区、中央区、港区、江東区、新宿区、江戸川区、
台東区、墨田区、文京区、足立区、葛飾区、荒川区
 千葉県 市川市、浦安市

関連記事
 最後のトピックスは、まだ日本ではサービンインしていないが、米国で始まった「Amazon Echo」だ。これは音声でコントロールするアシスタントデバイスだ。クラウドを活用し、ニュース・天気・ウィキペディアなどの情報収集から、音楽再生、ショッピングリスト管理、アラーム/タイマーまでの機能をサポートしている。

【次ページ】導入した企業はどのような成果を出したのか

関連タグ

関連コンテンツ

あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

必要な会員情報が不足しています。

必要な会員情報をすべてご登録いただくまでは、以下のサービスがご利用いただけません。

  • 記事閲覧数の制限なし

  • [お気に入り]ボタンでの記事取り置き

  • タグフォロー

  • おすすめコンテンツの表示

詳細情報を入力して
会員限定機能を使いこなしましょう!

詳細はこちら 詳細情報の入力へ進む
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます