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2016年03月01日

クックパッド好業績の秘密は? ユーザー増を支えるIT基盤とビジネスモデル

料理レシピサービスでおなじみのクックパッド。2014年12月期に約67億円だった売上は、1年後の2015年度には2倍以上の約147億円、当期純利益は約17億円から約41億円と成長している。いまや6000万人近くのユーザーが使うクックパッドのレシピサービスが受け入れられている理由はどこにあるのか。さらに、サービスを支えるITの取り組みや、子会社の「みんなのウェディング」や「セレクチュア」についても紹介する。

執筆:渡邉 幸子

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クックパッドの好調の秘密とは?

クックパッド、NTTドコモとのレベニューシェアで有料会員増

 料理レシピサービスのコミュニティサイトを運営するクックパッド。「毎日の料理を楽しみにする」という、利用者の生活を豊かにするというシンプルで奥深いポリシーが、莫大な価値を生み出している。2015年度は会員事業、広告事業ともに順調に拡大し、連結営業利益が約39億円から約65億円(前年同期比65.7%)を記録した。

 国内でも屈指のアクセス数を誇り、2015年12月末時点でのユーザー数はなんと5755万人。いかにしてここまでのユーザーを獲得することができたのだろうか。

 その理由のひとつがスマホ対応へのスピードだ。2014年に同社で立ち上げられたモバイルファースト部なる組織がモバイルシフトを先導し、スマートフォンから閲覧・投稿しやすいUIをサービスに盛り込んだ。ABテストなどを繰り返すことで日々のアップデートを続けている。スマホに徹底した労力を割いており、現在は全ユーザーのうちスマホ利用者は4245万人と全体の7割を超えているという。

 2015年度の広告収入は46億円。しかし、広告収入以上に売上に貢献しているのが課金モデルだ。2015年12月度の資料によれば、有料のプレミアム会員は150万人を超え、有料会員向け売上高だけで66億円を記録した。大きな要因は、2015年5月からNTTドコモが運営する「dグルメ」へのサービス提供を開始したこと。NTTドコモとのレベニューシェアするビジネスモデルが功を奏し、売上収益が増加したというわけだ。

 プロアマ問わず、手の込んだレシピや簡単に作れるレシピ、さらには美味しそうな料理の写真を見たい。クックパッドというサービスは、日本人のシンプルなニーズを満たすものだ。しかし、単にレシピだけを提供しているわけではない。全国2万件以上の店舗の特売情報を掲載する「cookpad特売情報」というサービスも好評だ。品物を安く買いたい人にとって特売情報は非常に価値が高い。Web上で郵便番号を入力すれば、近隣のスーパーマーケットやコンビニ、ドラッグストアといった店の特売情報を得られる。

クックパッドのサービスを支えるITの仕組みとは

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 前述の通り6000万人近いユーザーを抱えるクックパッド。その急激な会員の増加を支えているIT基盤にも注目しよう。クックパッドのサービスは、プログラミング言語はRuby、フレームワークはRuby on Rails、インフラ基盤にはAWS、DBはMySQLとRedis、さらに、ソースコードの管理にはGitHubが導入されている。

 フレームワークはRuby on Railsで開発されている。Rubyは書きやすくコンパクトなソースコードが作れ、日本語に親和性が高いプログラミング言語で、ベンチャー企業の開発者からの人気も高い。

 数百万から数千万人の規模のユーザーを抱えるには、自社サーバーではとても追いつかない。クックパッドではAmazonのパブリッククラウドサービスAWSを使用している。クラウドコンピューティングでは低コストで効率よく管理できる点と、ハードウェア管理にまつわる作業の人員を削減することができる。膨大な数のインフラエンジニアや運用管理者のリソースを、フロント面での開発エンジニアに回すことができているようだ。

【次ページ】みんなのウェディングなど、子会社も絶好調

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