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2016年03月15日

仏航空機メーカー、エアバスのVDIを支える「Windows環境最適化」の仕組みとは?

一般的なPCユーザーであれば、Windows環境を最適化してパフォーマンスを改善するツールを、一度は試した経験があるのではないだろうか。したがって、その効果もある程度は想像できるかもしれない。しかし、フランスの航空機メーカー、エアバスのデスクトップ仮想化(VDI)に採用され、SIerのシステム提案にも影響を与えつつある最適化ツールであるとしたらどうだろうか。そのツールこそ、フランス発の「Norskale」だ。2012年創業のベンチャー企業、Norskale COO Patrick Lalanne氏に、その仕組みや機能について話を聞いた。

photo

Norskale
COO
Patrick Lalanne氏


物理・仮想問わず、Windows環境が抱えている3つの課題

 Windowsは、企業のITを支える重要なインフラである。複雑な企業システムを支えるサーバーのOSとしてはもちろん、従業員一人一人の日々の活動を支えるPCのOSとしても不可欠だ。

 また、近年はデスクトップ仮想化(VDI)の技術が向上し、コスト削減やセキュリティ強化を目的にVDIを導入する企業も増えてきた。ヘルプデスクのようなライトな用途だけでなく、高度な描画機能を必要とするCADも実現可能となっている。

 しかし、このようにクライアント環境が多様化していく中で、企業におけるWindowsの課題は増えつつあるようだ。Norskale COO Patrick Lalanne氏は次のように指摘する。

「企業におけるWindows環境は、物理・仮想を問わず大きく3つの課題を抱えています。1つはログオン時間です。Windowsシステムの複雑化・肥大化により、Windowsのログオン時間が長くなる傾向にあります。2つ目はアプリケーションのパフォーマンス、つまりスピードが遅いという課題です。3つ目が定期的なハードウェア更新が必要であることです。アプリケーションやWindowsが定期的に更新されるため、それに合わせてハードウェアの更新も必要になるのです」(Patrick氏)

 管理者にとっても、Windowsには課題が多い。日々のメンテナンス、グループポリシーやスクリプト、プロファイルの運用など、何かと手間がかかるのは事実だ。Windowsのアップデートに合わせてハードウェアを更新するとなると、管理者に非常に大きい負荷がかかるのはいうまでもない。

 こうしたWindowsの課題を解決すべく、フランスのNorskale社が開発したのが、Windows環境最適化ツール「Norskale」だ。Norskale社は2012年創業のベンチャー企業だが、すでに欧米を中心に約200社、25万ユーザーに導入され、特にヨーロッパでは"デファクト"の地位を固めつつあるという。

ハードウェアコストを約4分の1削減したエアバスのVDI事例

 Norskaleを導入した企業のひとつが、フランスの航空機メーカーとして知られるエアバスだ。

 もともとエアバスでは、部品を供給するサプライヤー向けに、XenAppを使ったアプリケーションを提供していた。しかし、情報共有とセキュリティを強化するため、XenDesktopに切り替えて、サプライヤーとエアバスの両方の社員が同じデスクトップ、データを活用できる新しい環境を構築することになった。

 ところが、ここで2つの問題が発生した。1つはパフォーマンスだ。従来の環境では思ったようなスピードを確保できなかったのである。もう1つはコストだ。十分なパフォーマンスを得るには、ハードウェアの増設やソフトウェアライセンスの追加が必要で、膨大なコストが必要とされたのである。そこでプロジェクト成否を決める鍵となったのがNorskaleだった。Patrick氏は次のように説明する。

「設計段階で、Norskaleを使った場合と使わなかった場合の2つのケースが比較・検討されました。その結果、Norskaleを使うとハードウェアコストを約20〜25%節約でき、Norskaleのライセンスを含めても、3年間で約10%のコスト削減が可能と試算され、最終的にNorskaleが導入されました。現在のNorskaleのユーザー数は約7000で、将来は2〜3万にまで拡張される予定です」(Patrick氏)

 また、エアバスでの導入後、Norskaleの効果に驚いた航空機エンジンを開発している関連会社が、Norskaleを自社導入した例もあったという。

 Norskaleを導入している企業は多岐にわたる。エアバスのような大手製造業はもちろん、金融、リテール、IT、ヘルスケア、公共機関など業種はさまざまだ。規模も100ユーザーから数万ユーザーと非常に幅広い。Windowsが業種・規模にかかわらず利用され、パフォーマンスに課題を抱えている企業が多いことを考えると、Norskaleが活躍できるフィールドは非常に広いといえるだろう。

【次ページ】従来とは異なるWindows環境最適化の仕組み

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