• 2016/03/25 掲載

B2CブランドNo.1に「アマゾン」、製品では「カップヌードル」-ブランド・ジャパン2016

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日経BPコンサルティングは25日、今年で16回目を迎えるブランド価値評価調査「ブランド・ジャパン2016」の結果をまとめて発表した。これによると、B2C編ではアマゾンが初めて首位になった。2位はGoogle、3位はYouTubeで、トップ3はIT系が独占した。有識者が評価するB2B編ではトヨタが5年連続の首位になった。一方で、「ブランド・ジャパン2015」で首位だったセブン-イレブンは13位まで転落した。

 2016年調査のBtoC編「総合力」ランキングでは、88.4ポイント(偏差値)を獲得したインターネット通販大手のアマゾンが、前回の第5位から評価を高め、当調査16年間の中で初めて首位の座に就いた。続く第2位は、前回第7位のGoogle、第3位は前回第2位のYouTubeで、トップ3はIT系ブランドが独占した。

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「ブランド・ジャパン 2016」の「総合力」ランキング 上位50ブランド

 アマゾンは2002年に調査した「総合力」で第694位から始まり、10年前の2006年の調査で第85位と初めてトップ100入りを果たしたという。

 2009年の調査以降はトップ50をキープし、2014調査以降はトップ5を維持。そして、今回初の首位に輝いた。商品配送スピードや取扱商品の拡がりはもとより、KindleやFireTVといったハードウエアの提供とそれらを介したコンテンツ配信、さらには「アマゾンウェブサービス(AWS)」による企業へのクラウドサービス提供まで、時代の流れを的確に掴みながら事業の質と量をともに成長させてきたと分析した。

 アマゾンの「総合力」を構成する4つの因子別スコアをみると、「イノベーティブ(革新)」で119.4ポイントと最も高い評価を得ており、同項目のランキングでも首位となった。

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BtoC編:「アマゾン」4因⼦スコア(偏差値)

 2012年からは日本国内でテレビCMを始めたほか、ドローンによる配送実験のニュースやCEOであるジェフ・ベゾス氏に関する書籍の発行など、消費者へのイメージ浸透を促すトピックも続いており、こうした複合的な要因が特に「イノベーティブ」を向上させ、今回の首位獲得に繋がったと分析した。

 BtoC編「総合力」第4位には、前回第9位のキユーピーが過去最高位でランクインし、国内ブランドの中では今回のトップとなった。健康や食の安全・安心に関心が集まる中、品質イメージも含む「コンビニエント」で首位のほか、「フレンドリー」でも第3位。長年一貫したトーンの広告展開を図ってきたことに加え、2015年に発売90周年を迎えた「キユーピーマヨネーズ」のキャンペーンが奏功したという。

 食品業界では、第7位のカップヌードルにも動きがあった。これまで15年間、常にトップ40に入り続けてきた同ブランドだが、今回初めてトップ10入りを果たした。中でも、「なくなると寂しい」は首位で、この評価が反映される「フレンドリー」でも首位となった。

 発売から約45年経てなおその勢いを増しており、「カップヌードル」を冠する商品は40種類にも達する(2016年3月17日時点の日清食品Webサイトより、サイズ違いも含む)という。多彩なバリエーションで不動の人気を誇る。製品ブランドの中では、今回の首位となった。

 一方、BtoB編では順位の変動が少なかった。第1位は95.8ポイントを獲得したトヨタ自動車で、5年連続の首位。第2位は前回第4位のパナソニックで、2011調査で首位を獲得した以来の高い順位となった。第3位には前回第4位のGoogleが、第4位には前回第3位の全日本空輸が続く。今回トップ10に返り咲いたのは、ソニー、本田技研工業、任天堂の3社。いずれも数年ぶりとなる復活となった。

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