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  • 2016/04/26 掲載

デロイトが発表! 経営者が押さえるべき「安全なIT導入」と「基幹システムの再創造」

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デロイト トーマツ コンサルティング(以下、デロイト)は、グローバルにビジネスを変えるであろうテクノロジーの動向を「Tech Trends 2016 日本語版」としてまとめた。それに合わせ、同社は11日、執行役員/パートナー テクノロジーリーダー 安井 望氏、執行役員/パートナー Deloitte Digital ストラテジーリーダー岩渕 匡敦氏、執行役員 ディレクター 荻生 泰之氏による記者説明会を行った。以下、安井氏の「Tech Trends 2016 日本語版」の解説をレポートする。

経営者にとって身近なトピックが並ぶ今年のトレンドとは?

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デロイト トーマツ コンサルティング
執行役員/パートナー
テクノロジーリーダー
安井 望氏
 記者発表会は、安井 望氏による「Tech Trends 2016 日本語版」発行の背景解説から始まった。

「当社は2010年からグローバルで『Tech Trends』を出してまいりました。そして昨年、初めて『Tech Trends』の日本語版を発刊しました。それは、日本企業に関わる内容が増えてきたからです。特に、グローバル競争で戦うために、最新のテクノロジー、最新のセキュリティの情報が必須になってきました」(安井氏)

 同氏によると、ITが普及し、社会のデジタル化が進んだことにより、企業側の認識にも変化が表れたという。様々な角度から自社ビジネスを変化させる必要性を自覚する企業が増え、テクノロジーは「生き残りの鍵」として理解されているという。安井氏はForresterの資料を引用し、2020年までに通信、小売、IT製品など多くの業界において、デジタル製品/サービスが収入の大部分を占めるようになるというトレンドを紹介した。「企業によるテクノロジー動向の理解」と、「テクノロジートレンドの取り入れ」が、企業が成功するか否かの分かれ目となるという。

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引用されたForresterの資料。2020年までに通信、小売、IT製品など多くの業界において、デジタル製品/サービスが収入の大部分を占めるようになると予測されている。

 また、同社が昨年発表した「Tech Trends 2015」の内容と、「Tech Trends 2016」の内容を比較し、昨年の内容よりも今年の内容の方がより身近になったと説明した。

「Tech Trends 2016」の内容
・IT 導入スピードの最適化とは
・実用段階に来た拡張現実とバーチャルリアリティ
・Internet of Things が価値を生むまで
・基幹システム再創造
・自律型プラットフォーム
・ブロックチェーン:特定の権威に依らない「トラスト」の確立
・アナリティクスの「産業化」
・技術の飛躍的進歩がもたらす社会へのインパクト
「Tech Trends 2015」の内容
・チーフインテグレーションオフィサーとしてのCIO
・APIデジタルエコノミー
・アンビエントコンピューティング
・ディメンショナルマーケティング
・すべてがソフトウェア定義に
・コアルネッサンス
・知能増幅
・未来のITワーカー

ITの導入スピードと安全性の両立

 その上で、同氏は「Tech Trends 2016 日本語版」の概要を解説した。

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CIOが意識すべきポイント

「ITの導入に関しては、スピード重視の中で、安全稼働させるためのコントロールが求められます。プロジェクトの段取りでいえば、開発手法の議論が重要になります。たとえば、日本ではウォーターフォール式が未だに主流ですが、グローバルでは基本的にはアジャイル式を活用してリスクを分散し、迅速な立ち上げを目指しています。グローバルがアジャイルで動いているのに、日本がウォーターフォール型では連携がとりづらくなります。しかし、『ウォーターフォール型なのか、アジャイル型なのか』という議論だけでは不十分です。今までの常識的判断が正解とは限りません。厳密さより柔軟さが優先されることもあります。時間をかけて完璧なものをアウトプットするのではなく、短時間で8割のできで出す方がよい場合もあります」(安井氏)

ウォーターフォールとは
時系列に工程を分割し、次から次へと工程を進める開発手法。既知のテクノロジーを扱うプロジェクトで採用されることが多い。
アジャイルとは
迅速に状況変化に対応しながら柔軟に開発する手法の総称。一度で完成品を作ることを目指さず、当初は最低限の機能に絞ったソフトウェアの完成を目指す。

 また、アーキテクチャー(システムの基本設計)もIT導入の重要な要素だ。同氏は、「ユーザーエクスペリエンスの取り組みは必須」と強調した。特に、データインターフェースの標準化は必須で、日本企業の鍵となる、とした。

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