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- 2016/05/13 掲載
デル会長のマイケル・デル氏が明かす、約8兆円でEMCを買収した狙い
ITジャーナリスト/Publickeyブロガー。大学でUNIXを学び、株式会社アスキーに入社。データベースのテクニカルサポート、月刊アスキーNT編集部 副編集長などを経て1998年退社、フリーランスライターに。2000年、株式会社アットマーク・アイティ設立に参画、オンラインメディア部門の役員として2007年にIPOを実現、2008年に退社。再びフリーランスとして独立し、2009年にブログメディアPublickeyを開始。現在に至る。
EMCは昨年10月にDellが約8兆円で買収することが発表されています。そしてこのEMC World 2016で、初日の基調講演の主役はそのDell CEOであるマイケル・デル氏でした。
15年でコンピュータパワーが1000倍になる世界
EMC World Las Vegas 2016の初日の基調講演。最初に壇上に姿を現したのは、EMC チェアマン兼CEOのジョー・トゥッチ(Joe Tucci)氏。トゥッチ氏は、いま産業革命に匹敵するようなデジタル革命が進行しており、こうした変化に対応しなければならないとして、EMCによる買収を決めたと、今回の買収の背景を説明しました。
そしてマイケル・デル氏が登場。
デル氏は、DellとEMCによって次世代のテクノロジーカンパニーを作ろうとしていると話し、15年前を振り返り始めます。
15年前、iPodが容量5GBで登場し、インテルは最初の64ビットプロセッサであるItaniumをリリース。3Gネットワークも初めて登場したと。
ここから現在までのあいだにプロセッサやストレージ、帯域幅は爆発的に向上。当時と比べると約1000倍もの開きがあるとデル氏。
では15年後にさらに1000倍もの向上が実現するとしたらどうなるか。
【次ページ】 「これは次の産業革命であり、非連続的な変化である」
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