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2016年06月08日

インドIT最新事情

オムロンがトップを狙うインドヘルスケア産業、5年連続2ケタ成長見込みの秘密とは

インドのヘルスケア分野では、ここ20年ほど、治療や自己ケアで健康状態を点検するための電子機器・設備の活用が目覚ましく伸びている。最新技術を用いた機器を活用すると、人間のカラダが発する多種多様のシグナルをトレースでき、体温、血流、血圧、呼吸等の重要情報を明らかにできる。こうして、継続的に自分でカラダを点検できるのだ。インドでも成長著しいヘルスケア分野のハイテク企業の今を、インドで活動するコンサルタントのガガン・パラシャーがリポートする。

執筆:エクシール・エフ・エー・コンサルティング ガガン・パラシャー
(訳:エクシール・エフ・エー・コンサルティング 大塚賢二)




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成長し続けるインドヘルスケア市場、その秘密とは


拡大するインドのヘルスケア市場、情報管理とモビリティへの需要は高まるばかり

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 巨大な人口を持つインド社会では、健康への関心が高い。関連産業への波及効果も見られる。2013年4月-2014年3月に3億8,000万ドルだったヘルスケアIT市場は、2018年までには14億5,000万ドルを超える見込みだ。インドの主要IT企業が加盟する業界団体のNASSCOM(National Association of Software and Services Companies、全国ソフトウェア・サービス業協会)の最近の調査では、現時点の市場規模は10億ドルだが、2020年までにおよそ1.5 倍に成長するという。

 ヘルスケアIT市場は、ヘルスケア関連の組織・団体が提供する、業務の統合や効率化のためのサービス、商品、ソフトウェア、各種ソリューションにまで及ぶ。ヘルスケア分野では、IT技術のおかげで、業務プロセス環境やエコシステムのセキュリティが強固になり、情報の同期性が保たれている。また、業者の提供するサービスの生産性、品質、効率も向上する。そればかりか、エラーの発生も減らすことができるのだ。ヘルスケア関連の団体・機関の数とともに技術革新ニーズも増え続けているため、ヘルスケアITはますます成長している。

 インドのヘルスケア産業にとってハイテクを活用するのは、首尾よく自己変革を遂げるために必須なのである。データ量の拡張に伴って、健康・医療に関する情報・記録のデジタル化、データの交換/共有機能・事務フロー・仕事場所を選ばないモビリティの改善が進められている。また、ヘルスケア企業の財務管理も、その貢献範囲に含まれる。

 治療の対象となる患者の増加や症状の多様化、コストコントロールの必要性、患者の安全の重視といった諸要因が一体となって、インドにおけるヘルスケアIT需要を刺激しているのだ。

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ヘルスケアIT市場の分類


国策「デジタル・インディア」が進めるヘルスケアの電子化

 インド政府もヘルスケア産業のデジタル化を推し進めている。その一例が国策「デジタル・インディア」を背景にしたE-health(ヘルスケアの電子化)への取り組みだ。インド政府はこの取り組みで、全国民への効果的、経済的なヘルスケアサービスの提供を目指している。


 E-healthの例としては、電子個人情報の活用があげられる。インドの人々は、アドハー(Aadhaar、ヒンディー語で「基礎」の意味)と呼ばれる国民IDを持っている。この電子個人情報とヘルスケアITや情報ポータルを活用すると、健康記録を管理したり、複数の病院の様々な診療科にオンライン予約ができるのだ。

【次ページ】電子化が広がるヘルスケア産業、発展を後押ししたのは?

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