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  • 2016/06/06 掲載

新卒なのにフリーランス、Web制作とライティングを受託するための覚悟とスキルとは

Webサイト制作 上谷亮太 さん

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大学在学中に「就職活動をすることが当たり前」であることに疑問を持ち、就職をせずにフリーランスとしてWeb制作とライティングを手掛ける上谷 亮太さん。フリーランスとして働くと決意した後に、必要なスキルをどのようにして身につけたのか。千葉県富津市にある海沿いの町、金谷で活動する上谷さんにお話を伺った。
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上谷 亮太さん

「就職活動するのが当たり前」に疑問を感じた理由

――上谷さんは、新卒でフリーランスになられたとお聞きしています。上谷さんは在学中に就職活動はされなかったのでしょうか?

上谷さん:いえ、就職活動はしました。受けた企業はIT系企業、特にソフト開発を行っているような企業でした。とはいえ、説明会には30~40社ほど参加しましたが、実際に応募したのは10社もありません。私は「就職活動をすることが当たり前」という考え方に疑問を持っていたので、身を入れて就職活動をしていなかったんです。

――「就職活動をすることが当たり前なこと」に疑問を持ったのはなぜですか?

上谷さん:周りにただ流されて、「みんながやっているから自分もやる」という状態が嫌だったからです。人間は自分の行動を自分で考えて決めることで、初めて生きているといえるのではないか、と私は考えています。 そのため就職活動についても、本当に就職したいのかを自分で考えた上で判断したかったんです。

 説明会に参加する中で、就活生側と採用者側との間でなされるやり取りは、形式に則ったものばかりだと感じました。そしてサラリーマンになると、形式やしきたりでもっと窮屈になるだろうなとも思いました。 かつて体育会系の部活に所属していたときは、これまでの慣例から外れることを嫌う体育会的風潮が苦手だった自分からすると、「枠にはまることが求められるサラリーマンは向いていないな」と考えるようになったんです。

 また私の同級生の中には、すでに社会人として働いている人もいたのですが、「毎日がしんどい」「理不尽な辛さが多い」とあまり楽しくない話も聞いていましたし。そうした経緯で、フリーランスとして独立する方向を決意しました。

――フリーランスになろうと思った時点で、何か特定のスキルなどをお持ちだったのですか?

上谷さん:いえ、フリーランスになると考え始めた時点で、スキルは何もありませんでした。学部で学んだプログラミングの基礎や統計学などの知識はありましたが、実務を行えるレベルではないと思っていましたので実質的にはゼロからのスタートでした。

フリーランスに求められるスキルの習得方法

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――その状態から、どのようにしてスキルを習得されたのですか?

上谷さん:まずはフリーランスとしての方向性を決めるところから始めました。

 もともと私は小学生くらいのころからパソコンを触っており、当時から「パソコンを使う人はかっこいい」と思っていました。大学で「知能情報学部」を選択した理由も、その思いを持ち続けていたからです。 そういった漠然とした憧れの状態から具体的な職種を考える中で、「現実世界ではつながれないような遠い距離でも、Webを使えば簡単につながれる」という点に面白みを感じ、Webサイト制作のフリーランスを目指そうと決めました。

 Webサイト制作のスキルを学ぼうと決めてからは、プログラミング学習サービスの「ドットインストール」を利用して勉強していました。「ドットインストール」では、プログラミングやコーディングを動画で解説しているので、まずはWebサイト制作に関連する動画を見て実践の繰り返しでしたね。「ドットインストール」以外にも、「作りながら学ぶ HTML/CSSデザインの教科書」「WordPress 3.x 現場のワークフローで覚えるビジネスサイト制作」といった本も読み込みました。

 また、実際の案件のレベルやギャンランティーの相場を知るために、クラウドソーシングを利用してみました。その過程で、クラウドソーシングにはライティングの案件が多くあると感じ、ライターとしても活動できれば強みが増えると考えて、ライティングの勉強も平行して行いました。ライティングに関してもゼロからのスタートでしたので、易しい案件を数多くこなすことでスキルを磨いていきました。

――なるほど。その後、2016年2月に1カ月間、千葉県富津市金谷という土地で開催されている「まるも田舎フリーランス養成講座」という講座に参加されたと聞いています。なぜ遠く離れた金谷での講座を受講されたのでしょうか?

上谷さん:フリーランスとして活動することを見据えて、生活費や固定費がかからない田舎に住もうと考えていたのが大きな要因です。案件のやりとりはWebを通じて行おうと思っていたので、ネット回線さえつながっていれば田舎も都会も関係ないですから。

 そういった考えを持っていましたので、「まるも田舎フリーランス養成講座」の存在を知ってから、すぐに飛びつきましたね。講師の方も新卒でフリーランスになったという方で、千葉の金谷で暮らしていたということにも後押しされました。

――「まるも田舎フリーランス養成講座」では、どういったことを学ばれたのでしょうか?

上谷さん:「フリーランスとして稼ぐのに必要なスキル全般」ですね。

 重点的に学習したのは、Webサイト制作についてです。Webサイト制作の流れから、求められるデザインスキル・コーディングスキル・ヒアリングスキルなど、まんべんなく教えてもらいました。具体的には、IllustratorやPhotoshopによるイラスト作成やデザインの方法や、WordPressでオリジナルテーマを作る方法など。他にもメディア運営、記事制作、営業の仕方なども教えてもらいました。

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――幅広い講座内容だったんですね。その中で最も印象に残っていることはなんでしょうか?

上谷さん:他の参加者の方も、自分と同じくフリーランスとしてやっていこうという強い意志を持っていて、そういった方と知り合えたことがとても大きかったです。地元の神戸では、そこまで強い自分の意志を持って生きている方とは出会う機会がありませんでした。自分の意志で生きようとする方たちと、同じ時間を過ごせたことは一生忘れません。

【次ページ】フリーランスはサバイバル、それでも自分の意志で生きる

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