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2016年09月15日

インドIT最新事情

インドのペーパーレス化を加速させる官製プラットフォーム「デジロッカー」に迫る

インド政府が進める国を挙げてのIT化政策「デジタル・インディア」。ITを通して強い社会と知識経済を実現することを目的とした政策だ。その中で数々の施策が打たれているが、今回紹介するのは、各種の証明書をデジタルに保管する官製プラットフォーム「デジロッカー」だ。アジアを舞台に企業支援サービスを提供するエクシール・エフ・エー・コンサルティングが、「デジロッカー」の詳細と展望を解説する。

執筆:エクシール・エフ・エー・コンサルティング ガガン・パラシャー
(訳:エクシール・エフ・エー・コンサルティング 大塚賢二)


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インドが国を挙げて取り組むデジロッカー


「デジロッカー」とは?

 「デジロッカー」とは、インド政府主導の文書保管プラットフォームだ。ユーザーは、サインひとつで自分のプライベートなスペースに文書や証明書を保管できる。たとえば求職の手続きでスキャンした文書が必要となる場合は、デジロッカーの機能を使えば文書の共有もできる。さらに、インドの個人ID(Aadhaar)とリンクすることで、より便利なサービスも利用可能だ。自分と所属組織を紐つけて登録しておけば、デジロッカーを使って所属組織に文書を提出することもできる。専用アプリを自分のモバイル端末にダウンロードすれば、日常生活で何かしらの書類が必要になったときに便利だ。利用の際のいろいろな疑問に答えるFAQも充実している。

 デジロッカーは、モディ首相の「デジタル・インディア」の中でも重要な取り組みだ。出生証明書や不動産の権利証書といった文書を安全に保管する仮想の電子スペースを、政府が無償で提供する。このプラットフォーム上で、昨年のローンチ以来、200万人以上の登録ユーザーが約250万の文書をアップロードし、3億4500万以上の文書発行手続きに利用されてきている。

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デジロッカーの実績(2016年9月9日現在)



 デジロッカーのアカウントは、電子メールアカウントと同じくらい簡単に開設できる。ユーザーは、クラウド上、あるいは他の電子スペース上に配備されたデジロッカーを無料で利用することで、IDカードおよびデジロッカーと接続可能なモバイル端末があれば誰でもサインアップ可能。デジロッカーは、電子文書を安全に保管し、公的証明書にリンクできる個人のスペースなのだ。

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(クリックで拡大)

デジロッカーでできること


 デジロッカーへのサインアップは簡単で、必要なのはモバイル端末の電話番号だけだ。ワンタイムパスワード、その後にユーザー名とパスワードを送信して、個人のモバイル端末の電話番号が認証される。デジロッカーのアカウント開設がうまくいけば、個人ID番号と絡めた追加機能を使えるようにすることもできる。

【次ページ】デジロッカーは、今後どう使われるのか?

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