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2016年09月20日

webメディア運営受託/コワーキングスペース運営・山口拓也 さん

千葉県富津市の「田舎フリーランス養成講座」に人が集まる理由

大学卒業後、新卒でIT系フリーランスとして独立し、わずか1年で月収100万円を達成した山口拓也さん。現在はフリーランスとして案件をこなす傍ら、山口さんが培ってきた経験に基づき「田舎フリーランス養成講座」を運営している。同講座では技術的なスキルから営業方法までをレクチャーしており、時期を問わずフリーランスとしての独立を視野に入れスキルを学びたいという方に向けてサポートを行う。今回は、フリーランスという働き方を数多く目の当たりにしてきた山口さんにお話を伺った。

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Ponnuf
代表取締役
山口拓也 さん


田舎で学ぶ1か月のフリーランス養成講座

――山口さんが運営されている「田舎フリーランス養成講座」について教えてください。

山口さん:田舎フリーランス養成講座は1か月間の移住型体験プログラムになります。参加した方は自分の望むフリーランスとしての方向性を考え、独立するために必要なスキルを学びながら、田舎の豊かな自然の中で1か月間を過ごします。学ぶスキルとしては、「webサイト制作などのITスキル」「ブログ運営や営業など自ら稼ぐスキル」「リノベーションなどの、地域で活躍するスキル」が中心です。フリーランスを目指す人にはもちろんのこと、スキルアップしたい人にも最適なプログラムです。

――なぜ「田舎フリーランス養成講座」を始めようと思ったのでしょうか?

山口さん:理由としては大きく分けて3つありまして、それぞれ「自分自身の仕事で人手が欲しかったので、自分が依頼できるフリーランスが身近にいてくれるとありがたかった」「運営しているシェアハウスに部屋の空きがあった」「絶対に楽しく有意義な時間になる確信があった」というものです。特に3つめの、参加した方にとって刺激的な1か月間を提供したいという点が大きかったですね。また、金谷で働く人が増えることで地域の活性化につながればいいという思いもありました。

――なるほど。「田舎フリーランス養成講座」に参加される方は、どういった方でしょうか?

山口さん:2016年6月現在の状況としては、まず年齢でいうと上は36歳、下は21歳、メインは25歳前後の方ですね。金谷へ来たことがない方がほとんどで、お住いの地域としては半数強が関東圏内ですが、新潟、石川、高知、神戸、静岡、などさまざまな地域よりお越しになっています。男女比はちょうど半々ですね。

 参加の動機としては、割合が多い順でいうと「どこでも働けるIT系フリーランスを目指したい」「地方でしっかり稼げるスキルを身に付けて独立したい」「今すぐ独立というわけでなく、現職や転職で学んだスキルを活かしたい」といったパターンです。

 このうち、フリーランスを志望する参加者は3割程度になります。「フリーランスになる」と言葉でいうのは簡単ですが、いざ実行しようとしても「自分1人では何を学び、何をすればいいのかわからない」ということもあるかと思います。そういった状況で身近にすぐに聞ける人がいるというのが「田舎フリーランス養成講座」の魅力であり、参加していただく理由のひとつと言えそうです。

 参加者のスキルのレベルはさまざまですが、参加前からハイスキルな方は少なく、簡単なHTMLのコーディングであれば対応可能というレベルの方が平均的です。

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受講者全体の約1/4がフリーランスに

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――講座を受講し終えた後の皆さんの状況を教えてください。

山口さん:参加者全員がすぐにフリーランスを目指すわけではないのですが、フリーランスになった/ならなかった方の割合でいうと1:3程度の比率でしょうか。フリーランスになった方は、現在皆さん順調に活動されているようです。webサイト制作やライティングなど中心に請け負うIT系フリーランスですと場所を問わず働けるので、金谷に残るケースが多いですね。金谷を離れるのは地元に戻られる方が多く、特に関西圏の方が中心です。

 講座を受けフリーランスになった方がうまくいっている要因としては、「継続して努力している」ことだと思っています。ある程度のスキルさえあれば、ちょっと難しいなと感じるような作業でも時間をかければできるようになるので、自分ができることを最大限やれば生活に困らない程度の稼ぎは得られるはずですから。特に金谷でしたら家賃を始めとした生活費も安いですしね。

 ただ、もしうまくいかないような状況があるとしたら「スキルはあるけれど、案件が来ない」といった営業面が弱いケースでしょうか。この点は「自ら発信する」「足を動かしコネクションを作る」といった対策が必要となりますが、時間がかかるのである程度の忍耐も必要だと言えそうです。

――参加者の中には、新卒でフリーランスになる方もいらっしゃると思います。新卒でフリーランスになることについて、山口さんはどのようにお考えでしょうか?

山口さん:たとえ新卒でフリーランスになり、うまくいかなかったとしても借金を負うわけでもないため、興味がある人は挑戦するといいのではないでしょうか。自律心や成長意欲がある人は向いているでしょうし、新しいことに挑戦していくための好奇心と積極性があるとなおいいです。

 ただフリーランスとフリーター/ニートは紙一重なので、「しっかりと成長でき、自分から動ける」といった独立意識が高い人がなったほうがいいとは思います。学生の方で自分の軸が見つからないという方は、まずは企業勤めをしつつ、軸づくりや成長をしていったほうがベターでしょう。また、常に案件があるとは限らないというフリーランスの性質上、やはり安定はしません。不安定なことにプレッシャーを感じる、焦らず仕事をしたい、という方はフリーランスに向かないかもしれませんね。

 新卒でフリーランスになるメリットとしては、「いずれ独立をするのであれば早くて損はない」という点が挙げられます。フリーランスになれば自ら稼ぐことを体験し、日々学びを得ていくため、目的意識のない状態で漫然と会社勤めをするよりも成長率は高いはずです。また早いうちから月収も比較的高くなる傾向が見受けられるため、金銭的にもプラスになる可能性もありそうです。

 一方で会社員の場合は、組織を利用して幅広い経験を積めたり、さまざまな人脈が得られる、といったメリットもあります。こういった恩恵が受けられない点は、フリーランスのデメリットといえるでしょうか。また仮に独立失敗したとしても就職するという選択肢がありますが、大手企業に入社するのは厳しくなるので、その点も新卒フリーランスのデメリットといえそうです。

【次ページ】新卒フリーランスが1年で月収100万円を達成

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