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2016年09月28日

連載:ソフトバンク人材開発の秘密 vol.13

「TOEIC900点必勝法」をソフトバンク社員が解説 魔物を倒す武器は「知恵マルシェ」

ソフトバンクグループの社員発信型学びの場として知られる「知恵マルシェ」。その内容は手品、女性活躍、データ分析、災害対策と多岐にわたる。今回紹介するのは、「TOEICで900点を取る方法」。留学経験もなく、大学受験以来英語に触れてこなかったソフトバンク グローバル営業本部の藤川陽介氏が独自に編み出したTOEIC900点獲得必勝法と、モチベーション維持の秘策「知恵マルシェ」について話を聞いた。

(聞き手/構成:編集部 佐藤友理)


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ソフトバンク グローバル営業本部 藤川陽介氏



ソフトバンクからの警告「TOEICインセンティブ」制度

 藤川氏がTOEICの勉強に目覚めたきっかけは「TOEICインセンティブ」だった。これは国内の主要グループ企業の社員を対象に、2013年1月に発表された期間限定の特別報奨金制度で、TOEICで900点以上取得した者に100万円を支給するというもの。800点以上でも30万円、600点以上であれば社外の英語研修の受講料を補助するというかなりの大判振る舞いだ。期限は2015年12月31日までの約3年間で、現在では終了している。

 当時、ソフトバンク コマース&サービス株式会社で法人営業を担当していた藤川氏は、これを経営陣からのメッセージと受け取った。

「当時は、スプリントやブライトスターなど、ソフトバンクが次々に米国企業の買収を発表していたときでした。最初はそういったニュースを『うちもいよいよ海外進出か』ぐらいにしか受け止めていませんでしたが、『TOEICインセンティブ』の話が出てきて、これはやばいな、と。この特別報奨金制度は『がんばった社員には褒美を』ではなく、『3年間かけて英語一つマスターできない社員は置いていくぞ』というトップからのメッセージだと受け取りました。報奨金の金額などはどうでもよかったんです。英語は大学の受験勉強以来遠ざかっていましたが、『英語を身につけられなければ、この組織ではもう活躍場所はない』と危機感を抱きました」(藤川氏)

TOEICの魔物「900点の壁」

 2013年2月、藤川氏はさっそくTOEICの換算スコアが分かるWebテストを受験し、TOEIC換算で585点という結果が出た。周りからは「900点は無理だろう」と否定的な反応が返ってきたが、「やってみなければわからない」と独学でTOEICの第一歩を踏み出した。

 半年間集中して勉強してみると、スコアは8月に830点まで上がった。特別報奨金30万円の獲得が確定した。TOEICの評価でいえば、『電車やバス、飛行機の時刻表を見て理解できる。打ち解けた状況で、簡単な質問を理解できる』というレベルから、『英語で書かれたインターネットのページから、必要な情報・資料を探し収集できる。職場で発生した問題点について議論をしている同僚の話が理解できる』というレベルまで上昇した。

TOEIC L&Rスコア 900〜990・自分の専門分野の高度な専門書を読んで理解できる。
・英語を話す人達が行っている最近の出来事・事件についての議論を聞いて内容を理解することができる。
TOEIC L&Rスコア 800〜895・英語で書かれたインターネットのページから、必要な情報・資料を探し収集できる。
・職場で発生した問題点について議論をしている同僚の話が理解できる。
TOEIC L&Rスコア 700〜795・会議の案内等の社内文書・通達を、読んで理解できる。
・自分の仕事に関連した日常業務のやりかたについての説明を理解できる。
TOEIC L&Rスコア 600〜695・ゆっくりと配慮して話してもらえば、目的地までの順路を理解できる。
TOEIC L&Rスコア 500〜595・電車やバス、飛行機の時刻表を見て理解できる。
・打ち解けた状況で、 "How are you?""Where do you live?" "How do you feel?" といった簡単な質問を理解できる。
TOEIC L&Rスコア 400〜495・看板を見てどんな店か、どういったサービスを提供する店かを理解することができる。
(出典:TOEIC webサイト
 しかし、ここで壁に直面する。TOEICは800点台から900点台へスコアを上げるのが難しい。そこへ仕事の多忙さと『800点台までは到達した。やればできる』という安堵感も手伝って、次の半年はTOEIC学習を中断してしまった。

【次ページ】「TOEICの魔物」の倒し方

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