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2016年10月17日

ソニー×はてな「家電会議」インタビュー(前編)

なぜ今「家電」? ソニー上木氏とはてな石田氏に「家電会議」の戦略と背景を聞く

ソニーとはてなは9月8日、共同で新しい家電ニュースコミュニティサイト「家電会議」をオープンした。このサイトは、カメラ、AV、白物家電のニュースやレビューをキュレーションし、家電・ガジェットの情報発火点を目指しているという。多くのニュースキュレ―ションサイトが立ち上がる中で、なぜいま「家電」なのか、その狙いと両社の戦略について、ソニーの上木 建一郎氏と、はてなの石田 樹生氏に話を聞いた。

(聞き手/構成:編集部 中島 正頼)

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ソニーとはてなが開始した家電ニュースコミュニティサイト「家電会議


後編はこちら

なぜソニーとはてながコラボ? 両社の戦略的背景

──そもそも、なぜ「家電会議」のようなコミュニティサイトを立ち上げようと考えられたのでしょう?

上木氏:まず戦略的な話として、ソニーは無料ニュースアプリ「ニューススイート(News Suite)」を提供しています。これはXperiaにプリインストールされているほか、Android端末でも利用でき、70か国に展開し、インストール数4500万、月間アクティブユーザー700万人と、かなり普及してきました。

 そのような状況で、最近の市場を踏まえ、しっかりとメディア事業として育てることになったのです*。今回は、そのニュースアプリの派生として、はてなさんとコラボして「家電会議」というニュースコミュニティを立ち上げました。

*10月1日から「ニューススイート」事業は、ソニーネットワークコミュニケーションズに移管。

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ソニー
UX企画運営部門 マルチスクリーンUXサービス部 担当部長
上木 建一郎氏


──はてな側には、どのような背景がありましたか?

石田氏:我々は「はてなブログ」や「はてなブックマーク」など、コンテンツプラットフォームを開発・運営してきました。今、はてなブックマークは国内のみならず、グローバルに目を向け、より細分化してマネタイズを狙う方向に挑戦しています。つまり新しいフェーズに入ってきたのですが、最近のWebサービスやアプリは、座組的に1社ですべてやることが難しい時代になっていると感じます。

 たとえばソニーさんはハードウェアを持っているので、製品を介したユーザーとの接点があり、そこから多面的な展開ができます。グローバルな知名度、ブランド力もある。我々が単独でシニア層などの新領域に出ようとしても、辛いものがあります。

 一方で、ソニーさんとお話しをする中で、コミュニティへの関心が明確に示されていましたので、我々もこの分野であれば貢献できると考えました。両社に明確なメリットが出せる、こういう形での協業はうれしいですね。

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はてな
サービス・システム開発本部 副本部長 兼 プロデューサー
石田 樹生氏


アプリではなくWebサイトである理由

──両社の役割分担などはありますか?

上木氏:我々は今回のプロジェクトを共同事業という形で進めます。戦略企画は両社でやり、それをスケールさせて海外などに展開するのはソニーが担当します。一方、サイト構築と運営に関しては、はてなさんが担当します。そのためユーザ―のアカウントやカスタマーサポートなどは、はてなさんのノウハウで実施してもらっています。

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家電会議」のトップページ。トップのアイコンは「カメラ」「オーディオ」「PC・スマホ」「生活・調理・美容・健康」「ガジェット」「映像」「今週の一品」という分類になっている


──「ニューススイート」はアプリですが、「家電会議」はWebサービスですね?

上木氏:基本的には、オープンに開かれたものにしたかったので。一応、「ニューススイート」の導線という考え方もありますが、「ニューススイート」の強化というよりも、そこから派生する新しいメディアにしたいと考えました。

石田氏:最近では「antenna*」や「NewsPicks」のように、アプリでユーザーをつかんでからWebサービスに展開する、という形がかなり増えており、そういう意味では自然な流れなのかもしれません。「App to Web」は全世界的にもトレンドになりつつあるようです。

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