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- 2016/12/05 掲載
京王電鉄バスとゆうの森がkintoneでたどりついた業務改革のカギとは
メインの活動フィールドはエンタープライズ向けITだが、ケータイからADCまでネットワークにつながるものならなんでも好きなITライター。現場を見ることにこだわり、毎年100件近い導入事例取材を行ってきた。地方創生の機運とともにITを使って地方を元気にするための活動を実践、これまでの人脈をたどって各地への取材を敢行中。モットーは、自分のアシで現場に行き、相手のフィールドで話を聞くこと。相棒はアメリカンなキャンピングカー。
情報システム部門が決定権を持つIT支出の割合は減少
まず、ITの導入先が大きく変わりつつあると青野氏は言う。情報システム部門が決定権を持つIT支出の割合は年々減っているというのだ。サイボウズのkintoneも、情報システム部門が購入しているのは2割程度だという。
「いま情報システム部門に求められている仕事は何なのか。あるアンケートによれば、それは新しいビジネスを実現できるシステムの企画や構築です。しかし一方で、システムの保守やセキュリティの維持など既存の業務も求められています」(青野氏)
京王電鉄バスに学ぶ情報システム部門改革の秘密
京王電鉄バスは、サイボウズのkintoneを導入し、150ものアプリを作成し、活用している。アプリ開発に携わっているのは、京王電鉄バス 管理部システム業務推進担当 課長である虻川 勝彦氏を含めて6名。従来のウォーターフォール式開発ではなく、ユーザーと打ち合わせしながら目の前で画面を組み上げていく面前開発を実施している。開発がスピーディになるだけでなく、その場で画面を見ながら検討できるので、ユーザー部門との意識の乖離もない。開発者が目指すのは、ユーザー部門の要望を満たすアプリだ。青野氏はその話を聞き、情報システム部門の意識改革はどのように行われたのか問うた。
【次ページ】情報システム部門の意識改革はこうして行われた
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