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2016年12月12日

クラウドワークスベンチャーズ 表一剛 氏に聞く

クラウドワークスは、なぜ今「投資育成事業」へ乗り出すのか

2016年11月、クラウドソーシング事業を提供するクラウドワークスは100%子会社「クラウドワークスベンチャーズ」を設立し、投資育成事業に参入することを発表した。代表には、ソフトバンクでIRチームマネージャーを務め、国内外の機関投資家などへのサポート業務をしてきた表一剛 氏が就任した。表氏に、クラウドワークスが投資育成事業に参入した経緯や活動の状況、投資先を見る際のポイントなどについて話を聞いた。

(聞き手: 大橋 博之)

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クラウドワークスベンチャーズ
代表取締役社長
表一剛 氏


クラウドワークスが「投資育成事業」に乗り出した理由

──クラウドワークスベンチャーズ設立の経緯について教えてください。

表氏:クラウドワークスでは、2016年11月15日に投資家やメディア向けに事業戦略を発表したのですが、その中でクラウドワークスベンチャーズ設立を報告させていただきました。とはいえ、まだ立ち上げの準備中という状況でして、正式発足は12月初旬あたりになるのではないかと思っています。

 なぜ今設立したのかというと、クラウドワークスが新しい事業を生み出さねばならないタイミングに差し掛かっている、というのが大きな要因です。発表の同日に新サービス「WoW!me(ワオミー)」をスタートさせましたが、次の成長に向けて新しい事業を立ち上げていくためには、外にある「新しいビジネスの芽」も獲得する必要があります。

 もう一つは、もともとクラウドワークス代表の吉田に対して、ベンチャー企業の経営者から事業提携の相談やお話をいただく機会が多いこともあり、そのような提案に対応して機動的に動けるようにする、というねらいもあります。

クラウドワークスベンチャーズは何を実現したいのか

──新しいビジネスの芽をキャッチアップするのがクラウドワークスベンチャーズの使命ということですね。

表氏:クラウドワークスベンチャーズは、「ポートフォリオを組んで投資に打って出る」ということではなく、あくまでもクラウドワークス本体が新しい事業の芽を生み出すためのひとつの手段、スキームとしての役割を担うことになります。そして、新しい芽を見つけた後に、どういう形であれば一番両社がWin-Winになっていくのか、あるいはシナジーを生み出していけるか? という点が投資先を探すポイントとなります。

 クラウドワークスベンチャーズでは、投資先に資金を支援して成長を促すだけではなく、場合によってはその投資先の有するビジネスモデルの一端を提供してもらったり、クラウドワークスのノウハウや顧客基盤を共有することで相互にシナジーを生み出したり、事業のサポートをしたりといった可能性も考えていこうと思っています。

──新たな芽を探す活動としてベンチャーとの面談は重要だと思いますが、状況はいかがでしょうか。

表氏:代表の吉田が持つネットワークだけでなく、金融機関や紹介会社など、あたれるところはすべてあたっています。われわれは投資という分野を専門的にやってきたわけでないので、成果を生むためには、まずはわれわれ自身が投資先を適切に評価できるようになることが当面の目標です。

──お会いされた中で、興味を持ったベンチャーはありましたか?

表氏:「こんな新しいことがあるのか、面白い」と思えるような話はいくつもありました。ただ、即座にその場で判断するのではなく、われわれのビジョンである「働き方革命」をいかに推進できるか、というところが主軸なので、そことマッチするかというところをしっかりと見ているところです。

 ただ、正直な感想でいえば、ビジネスが洗練されており、経営者の質の高さも感じる海外のベンチャーと比べて、日本はまだまだ発展途上だなという印象ですね。もちろん、中には多くの投資家や企業との交渉の場数を踏んでいて、しっかりと洗練されたビジネスモデルを持っていらっしゃるベンチャーもありますが、やはり数多く会わなければなかなか巡り合えないな、という発見もありました。

【次ページ】クラウドワークスベンチャーズは、投資先の「ココ」も見る

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