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2017年02月01日

長野県塩尻市の「人材」を掘り起こす「事務所兼用」コワーキングスペースの狙い

東京三鷹市でコワーキングスペースを立ち上げに参画した経験を生かし、長野県・塩尻市にユニークな事務所兼用のコワーキングスペース「Colabo」(コラボ)を運営するコミクリ。良心的な料金で人材を集め、地場産業を活性化する実験をスタートさせた。運営責任者である同社の小西信之氏のもとを訪れ、塩尻市でコワーキングスペースを開設した経緯と、その目的、今後の展開について話を聞いた。

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信州大学・塩尻市連携プロジェクト研究所内に実証実験的なコワーキングスペース「Colabo」を開設した


三鷹市のノウハウを塩尻市に展開した理由

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 長野県塩尻市は、ICTを中心とした人材育成に積極的な自治体だ。

 同社は、市内にあるインキュベーション施設となる、塩尻インキュベーションプラザ(SIP)に居住していたが、契約の3年間が過ぎ、同社は新拠点となる事務所を探していた。

 たまたま塩尻市でコワーキングスペースをつくりたいという話を聞き、各方面の連携と協力があり、塩尻インキュベーションプラザ(SIP)に隣接する信州大学・塩尻市連携プロジェクト研究所内に実証試験的に現在の事業を始めるに至ったという。

 Colaboを運営するコミクリの小西信之氏は「もともと我々は、東京・三鷹市で“ミタカフェ”の立ち上げに携わっていた経験がありました。今回そのノウハウを生かし、自社の事務所と併設する形でコワーキングスペースを実証試験的に設置しました。すでに塩尻市には、個人で仕事や作業ができる公共施設もいくつか存在していますが、そういった施設に訪れない人の潜在的なニーズも、かなり残っていると思っていました」と説明する。

塩尻市とコミクリが共有したビジョン

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コミクリ
マーケティング部
マネージャー
小西 信之 氏

 塩尻市とコミクリとの関係は、地場産業の活性を図るためにICTを活用していくビジョンに共感したことがきっかけだそうだ。

 同氏は「同じビジョンで仕事に取り組む塩尻市とともに、我々も地場産業の活性を促したいという思いがありました。そこで塩尻をロールモデルの舞台にすべく事業を始めたので、Colabo運営事業で積極的にお金を儲けるスキームはありません。実証を兼ねたフェーズとして、受付の人件費、賃貸費などの運営コストも自社で補填しています」と、Colaboにかける熱い思いを語る。

 現在のColaboは、それほど初期投資はかからなかったそうだ。このコワーキングスペースの特徴はお金を儲けることではない。事務所兼用の実証実験の場であるため、訪れる人々に非常に良心的な料金でスペースを提供している点が特徴といえるだろう。

 たとえば、ドロップインでは1日800円、月額会員だと3200円ほど。会員になれば、1日換算で100円ちょっとで済み、朝10時から夜20時(月曜のみ18時)まで利用できる。さらに松本市にあるソーシャルハブスペースの「Knower(s)(ノウアーズ)」と連携しているため、共同利用ならば1万800円から両施設を自由に使えるという。

営業時間月曜日:10:00〜18:00
火曜日〜金曜日:10:00〜20:00
月額会員月額:\3,200
月額会員 Knower(s)利用可能月額:\10,800
ドロップイン1日:\800

【次ページ】コワーキングとテレワークが結びつき、5人の移住者が塩尻に

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