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  • 2017/04/05 掲載

インドのスタートアップが、こぞってデジタルマーケティングを活用する理由

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国民からの絶大な支持をバックにモディ首相が開明的な政策を進めるインド。IT振興はその中でも主要な位置を占めている。ITリテラシーの高い若年層の人口が伸び続けていることもあり、デジタルマーケティングの重要性に注目が集まり、スタートアップ企業もその成長性に期待を寄せている。アジアでの事業者活動を支援するエクシール・エフ・エー・コンサルティングのインド人コンサルタント ガガン・パラシャーが、インドのデジタルマーケティングの現在を紹介し、その未来を占う。
執筆:エクシール・エフ・エー・コンサルティング ガガン・パラシャー
(訳:エクシール・エフ・エー・コンサルティング 大塚賢二)


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インドではスタートアップがデジタルマーケティングを盛り上げている
(© xtock - Fotolia)



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 インドでのデジタル技術の進展に伴い、消費者と商品・サービス提供者の双方に変革が迫られている。モノの売り手と買い手がマーケティングの手段を変えていくのと並行して、デジタル・インディアのようなインド政府の取り組みが高度なデジタル社会に向けポジティブかつ見通しの明るい変化を生み出している。

 デジタル技術は販売者と消費者の接点を格段に増やすこととなった。こうした中、インドで商品・サービスを提供する者にとって、ますます拡大・多様化する消費者についてのデジタル情報は、まさに宝の山だ。そこで、この宝の山を利用するために、個々人の好みをリアルタイムに反映した最適化戦略を策定し、きちんと理解することが課題となってきている。

 デジタルマーケティングの前途を明るくするもう1つの理由は、インドにおけるスタートアップ企業の存在感が増していることだ。共通して資金不足に悩むスタートアップ企業にとって、デジタルマーケティングはコスト効率化に寄与する。それは、経済効率の面で極めて優れているだけでなく効果も著しい、口コミマーケティングの姿といえる。あらゆるデジタルマーケティングの専門家が、実績に基づくマーケティング手法としてKISSmetrics、Google Analytics、Google Website Optimizerといった強力なマーケティングツールを使って定量分析を行ってもいる。

スタートアップはデジタルマーケティングを賢く活用

 インドには1000以上の民間のテレビチャンネルと250超のラジオ局がある。これらを用いた従来型のマーケティングはとても高くつき、どの媒体を利用するか非常に迷う構図となっていた。

 スタートアップ、あるいは今後の事業拡張を目指す企業は今や、こうした高くつく構造のテレビ、ラジオ、雑誌・新聞のような出版物といった既存のマーケティング手法ではなく、デジタルマーケティングに一層の関心を向けている。人的あるいは地理的といった要因別に事業への影響分析がしやすいため、デジタルマーケティングはビジネスの新時代に大きなインパクトも与えている。

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インドの全媒体/デジタル/モバイルインターネット別の広告支出
(10億米ドル、2013年-2019年)
(出典:eMarketer、作成:エクシール・エフ・エー・コンサルティング)


 デジタルマーケティングは、従来型のマーケティング手法では不可能な、コスパが良く素早く取り組める技術を可能にし、スタートアップ起業家にとっては助けになるばかりかパワーアップの源ともなり重要視されている。2017年はデジタルマーケティングがますます普及し、コスト安なうえ効果が高く洗練されたマーケティングの技術や媒体が利用可能となるだろう。

【次ページ】デジタルマーケティングの将来を方向づける5つのカギ

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